11月15日(木)7:30 小田急デパート前を出発。
今年のみかん狩り&温泉・バスウォークも、素晴らしい好天にめぐまれた。天気予報は寒気の襲来を告げていたが、空気が澄みきって秋らしい日差しがあった。134号線〜西湘バイパス〜箱根新道を順調に進み、9時過ぎには箱根・大観山(1015M)の展望台にいた。正面に雄大な富士がある。冠雪も深くなって画に描いたような景観にあちこちで嘆声があがる。眼下の芦ノ湖も青空を映して湖面が真っ青である。白い大きな遊覧船が浮かんでいる。集合写真を撮った。
FWA恒例の「みかん狩り&温泉ウォーク」は、平成11年に始まり今年が13回目である。今年のウォークは湯河原路の鎌倉幕府開運街道を往くものだ。地域起しのハイキングルートではあるが湯河原町も頼朝公にあやかって、良いネーミングをつけた。
バスは大観山から紅葉が美しい椿ラインを右に左にカーブしながら下る。椿台で下車。バスにバッグを置いて「しとどの窟(いわや)」へ10分ほど下る。急峻な道に沿って石仏地蔵が続く。森の中は風が無く冷気で寒いほどだ。「しとどの窟」は大きな洞窟で、いかにも鎌倉時代の雰囲気があった。中には20体ほどの石仏が安置されている。源頼朝が石橋山の戦に敗れ潜伏したといわれる洞窟である。開幕前のことで、このとき頼朝を庇護したのが湯河原町付近を本拠にしていた土肥実平である。しとどの窟から椿台への上りはきつかった。
再び椿台に戻り、城山ハイキングコースを湯河原町を目指して下り道が続いた。途中に土肥城址があった。ここから箱根連山、相模湾、伊豆半島、大島を一望した。小春日和の陽気に皆さん楽しくすごしておられた。城址で一休みして、あとは一気に湯河原の町に落ちるように下る。上りも辛いが下りもラクじゃない。深い杉山のなかをホテル「あかね」の温泉と、昼食と、みかん狩りを楽しみに、ひたすら足を運んだ。真鶴半島が青い相模湾に突き出ているのが見えてきた。両翼を優雅に広げた真鶴の姿が美しい。
12時過ぎにホテル「あかね」に着いた。若女将がいつものように温かく迎えてくれる。いつもチャーミングで気配りの人である。暖かい陽光の下で、楽しいみかん狩りに興じた。(川澄武雄)
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