KWAパスポートシリーズ アンコール大会●−31
大山街道と関東ふれあいの道
2012年
11月24日土)

天気:小雨くもり後晴れ参加者:242名 距離:10km 16km
コース:金山公園→伊勢原大神宮→比々多神社→上粕屋神社→伊勢原市総合運動公園(昼食)
   (@ゴール)→A展望台広場→津古久峠茶屋跡→子安神社(Aゴール)→愛甲石田駅 
金山公園 小雨の中出発式 伊勢原神宮
比々多神社 比々多神社境内の縄文遺跡
関東ふれあいの道から 上粕屋神社へ
上粕屋神社の境内 きんぎょつばきの葉 太田道灌の墓(銅塚) 洞昌院
伊勢原運動公園のいちょう並木 運動公園広場でランチ
運動公園の展望台からの大山 展望台から江の島が見えるよ
写真:川澄

 未明から曇り空で雨がぱらつくなか、小田急・伊勢原駅に近い金山公園が集合場所である。
「大山街道と関東ふれあいの道」アンコールに242人の参加があった。ロング(16km)が168人が3班に、ショート(10km)74人が1班に分かれて9時15分スタートした。みんなポンチョや傘を覆って出発したが、市街にある伊勢原大神宮に着いた頃には雨は上がっていた。伊勢原大神宮は17世紀に伊勢神宮から勧請されたもので、伊勢原市の地名の元となった。内宮と外宮が横に並んでいる。大山街道を進み、五霊神社から比々多神社へは約1時間の行程である。東名高速の下をくぐる頃には大山にかかる雲もかなり外れて中腹まで見えた。日差しが出てきて少し暖かい。
 比々多神社に着いて早速参拝。この神社は延喜式神名帳に記載される式内社で相模国三之宮である。境内に下谷戸縄文遺跡がある。付近で東名高速道路が建築された際に出土された縄文時代〜古墳時代の遺跡で、境内へ移築・復元された。

 比々多神社でトイレ休憩して、2kmほど先の上粕屋神社に向かう。この道が関東ふれあいの道である。途中「伯母様」というバス停などにおどろく。風がやみ日差しがでて、暖かい小春日和のなかを気持よく歩いた。相模の空は青く広く、大山に抱かれた晩秋の山里風景がのどかである。古い社や遺跡を訪ねていると、いつしか古代以来のこの地のことを想う。相模平野を渡る風、土の香り、せせらぎの音、そして昔と変わらぬ人々の営みを思うと、幸せな土地だなと羨ましくなる。
 上粕屋神社の境内は樹齢が古い巨木で覆われている。樹齢600年のケヤキが2幹。200年のカヤの木や銀杏が数本。神社には他にも樹木が多く、なかでもキンギョツバキが珍しかった。葉先がキンギョの尾ひれの形をしている。春に赤い花が咲くらしい。

(3班のスタートと入れ替わりに、ショート組が到着した。ショート組は上粕屋神社で昼食。その後、伊勢原運動公園に行きゴールとなる。)
上粕屋神社近くに洞昌院があり太田道灌の墓(胴塚)があった。道灌は文武両道、花も実もある室町時代の戦国武将である。半生を関東地方のほぼ全域で戦ったが、主家の扇谷上杉家の謀殺に遭いこの地で果てた。享年55歳。
 このあたりで50選の道が終わるのだが、伊勢原市総合運動公園への2km余りの道も気持よかった。秋の陽に大山の紅葉を遠望する。稲藁を干した田んぼや、畑が広がりあちこちに熟した柿の木がある。12時前に伊勢原総合運動公園に着いた。若い銀杏並木に歓声が上がる。400mあるという。雲がすっかりとれた大山を見ながら食事した。グランドで野球をしている子供たちの声が大きく響く。
 12時20分出発。運動公園の展望台からは大山とその麓。反対側には相模平野が広がり江の島や湘南平、横浜のランドマークタワーまで見えた。そしてかなりの下りが続いたが、2時前にゴールの子安神社に着いた。(川澄武雄)