鎌倉道を歩く D |
2013年 05月08日(水) |
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天気:快晴 参加者: 341名 距離:@11km A19km |
コース: 鎌倉海浜公園由比ガ浜地区→鶴岡八幡宮→巨福呂坂切通→北鎌倉駅前→鎌倉芸術館前・イトーヨーカ堂(@ ゴール・昼食)→飯島市民の森→實方塚→横浜フォーラム(Aゴール)→戸塚駅 |
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鎌倉八幡宮 一の鳥居 | 二の鳥居 段葛の入口 | ||
太鼓橋 奥は三の鳥居 | 舞殿 | ||
巨福呂坂 | 横須賀線の線路脇 | ||
光照寺 | 鎌倉芸術館 | ||
キリスト教会 | 飯島市民の森 | ||
急な階段を上がる | 藤原實方の供養碑と歌碑 | ||
写真:藤井
ここのところ五月晴れが続いてる。今日も爽やかな日になりそうだ。「鎌倉道を歩く」本日は5回目になった。いつもの鎌倉海浜公園由比ガ浜地区の江ノ電・タンコロが展示してある公園だ。鎌倉の海の正面には大島がくっきりと姿を表していた。 出発式を終えて、1・2班はロングコース、3班はショートコースとしてスタートした。私は1班であった。 由比ガ浜海岸を背に若宮大路を鶴岡八幡宮に向かって歩き出した。やがて一の鳥居が見えてきた。花崗岩で作られこの鳥居は関東大震災で倒壊し昭和11年に再現されたという。道は「下馬」の信号を過ぎ横須賀線のガードを越えると、二の鳥居が見えてきた。「段葛(だんかずら)」の入口にあり、朱塗りの鳥居でその前に狛犬が鎮座している。鳥居を潜り段葛へと、新緑となった桜並木を抜けると、三の鳥居だ。大型観光バスが行き交う交差点を渡り、鳥居を潜ると大きな太鼓橋、現在は渡れないが、その脇の赤い橋を渡って、舞殿に向かった。小学生の団体が我々と同じように列をなして石畳を進んでゆく姿を目にした。石段の下から見上げた鮮やかな御社殿の朱塗りの色と廻りの新緑の杜との調和が日本の美しさなのだ。石段には参拝客が上り下りしていた。輪切りとなった大銀杏は残念ながらまだ緑は見えない。 八幡宮より巨福呂坂を目指した。車道の脇を一列で上ってゆくと昔は切通しであったろうが、今は車が行き交うトンネルだ。切通を下ると、建長寺を過ぎ北鎌倉にきた。横須賀線の線路脇を真っ直ぐ進み、円覚寺の山門前より踏切を渡り、白鷺池から県道に出た。こんな所に土手が、と思うところで小休止。北鎌倉駅前の交番脇の小路を入っていった。「おちゃぶきさまの小路」に入ったなと思った時には「おちゃぶきさま」を見過ごしてしまった。後ほど「おちゃぶきさま」について調べたら、風邪の神様で石積みにお茶碗が供えられているという。 狭い小路を曲がりくねって進んでゆく。“よくこんな路を探したものだ!”と後方から話声が聞こえてきた。気づいたときには中山稲荷社の鳥居から赤い祠が見えていた。更に狭い路を進み「光照寺」の石碑脇の石段を上がった。山門を潜り本堂なのだろうか普通の民家のように思えた。庭には石楠花の花が咲いていて、所狭しといろいろな植物を目にした。裏側の墓地から出て、風情ある路地を抜けると県道に出た。「水堰橋」と書かれて橋、「せいしく橋」とも呼ばれている。信号があり橋の上を斜めに渡る横断歩道を先に行くのだが、ここが橋とは気づかずに進むところであった。鎌倉街道中の道は更に進む。 大船に入ると広い道と小路の交差点にお地蔵様があって、石柱には「旧鎌倉街道中の道」、「離山富士見地蔵尊」と書かれてあり、近所の人であろうご婦人がお地蔵様のお花を取り替えてるところであった。やがて、12時頃には豊かな緑の中、近代的な施設、鎌倉芸術館前に到着し、3班のショートコースの人たちはここで解散となった。1・2班は鎌倉芸術館と並ぶイトーヨーカ堂の脇の空き地にて、昼食を済ませた。 午後出発して笠間十字路の陸橋を超えると、いたち川に架かる「新橋(にいばし)」にきた。橋のたもとには延命地蔵と、その横に道標が残されていた。今回のチーフリーダーが道標の説明をしていた。リーダーの熱心さが伺える。我々は戸塚へ向かった。JR根岸線を潜ると三島神社。朱塗りの鳥居を抜けて正面脇から出て、飯島市民の森へと向かった。上りきった坂上にはキリスト教会の屋根に十字がそびえていた。教会のご厚意によりトイレを使わせていただいた。 小休止後、教会の裏門から市民の森へと入っていった。この尾根道も旧鎌倉街道だとリーダーは説く。雑木林の森から抜けだし、再び県道を進み、環状3号線を超えて住宅地の奥へと進むと、突き当たりに急階段が有る。登り切ると倉田小学校の脇の公園に出てきた。ここで一息つくと正面に姿よき富士山が迎えてくれた。そして、少し下った所に「實方の実家」だという民家の前を過ぎ、實方塚の道標から入ると山道沿いに、平安時代の歌人、百人一首でおなじみの藤原實方の供養碑と歌碑があった。ここでもチーフの説明をうけ、山道を抜けると東海道線が見えてきた。線路脇を進むとゴールの横浜フォーラムであった。 このコースはかなり起伏に富んだ道程であったが、新しい発見のある道を歩かせて頂いたし、心地よい疲労感を感じるウオークであった。そして朝、配布された地図の裏面に各所の解説が載っていて、参考になりました。(藤井誠) |