ウオークメイト(歩友会)藤沢市後援
わがまち ふじさわの景観130景を歩く
 善行の景観めぐり
2014年
01月15日水)

天気:曇り 参加者:79名 距離:7km
コース:県立体育センター→グリーンハウス(景観2)→善行公園(景観1)→坂のあるまち(景観10)→善行団地(景観4)→聖ヶ谷(景観7)→引地川親水公園(景観8)→大庭神社(景観9)→善行駅
体育センター 少しは温かくなったかなぁ 元藤沢カントリー倶楽部のクラブハウス
善行公園 富士は見えず 善行団地への坂 ベンチがあるのはよい
善行団地の歴史を感じるケヤキ並木 善行団地 葉が散ったビュースポット
:聖ケ谷の古道 古道を抜けると、引地川親水公園
引地川親水公園 休憩しているのは寒い
大庭神社の石段 大庭の総鎮守 大庭神社

写真:八柳

朝、今冬一番の冷え込み、9時過ぎから小雪も舞うかもしれないと言う報道もあって、いつもより参加者は少なかったが、それでも元気な参加者80名が善行の県立体育センター前に集った。チーフリーダーから、雪も予想される寒いお天気なのでコースを一部短縮して、午前中には終了したいと言う挨拶があって、10時過ぎ県立体育センター広場を出発した。

このセンターの敷地は、昭和7年に完成した藤沢カントリー倶楽部ゴルフ場の一部である。今はその一角にかつての倶楽部ハウスであるグリーンハウス(景観2)のみが残る。帝国ホテル旧館を設計したライトの助手、R・レイモンドの手によるもので、緑の屋根からグリーンハウスと呼ばれていた。建物の保存状態は見るからによくないようだ。
小田急線のトンネル上の高台を歩くと、善行公園に至る。この公園前の西側(公民館付近)に善行の地名の起こりになったと言われる善行寺があったとされるが、今は案内板があるのみである。この公園から観る富士は景観1であるが、あいにくの天気、加えて高層建築が林立し見ることはできなかった。

ここから坂を一端下って、善行団地への坂道を上る。小高い丘が連なる地形の善行は坂道の多いまちである。市のパンフレットにある坂のまち(景観10)の写真は特定した場所を指すものではないそうだ。善行団地へ上る坂道の脇にはベンチがあり、ご自由におかけください、とあった。確かに高齢者に厳しい。善行団地は昭和37年から41年にかけて住宅公団によって建設された大団地で、戸数約2000戸、約5000人の人が住んでいるというが、ここにも高齢化の波が押し寄せているという。4・5階の住人には階段の上り下りは厳しく、新たに外づけでエレベーターが取り付けられているが、全棟に行き渡るまでには時間がかるという。入居当時植えられたケヤキが大きく育ち、団地のシンボルともなっているようで景観4として選定されている。

善行団地内の道路を突き抜け、善行小信号から左、雑木林の中を引地川方面へ下る道がある。これが藤沢宿へ抜ける古道で、谷戸一帯を聖ケ谷(景観9)と呼んでいる。お天気が悪かったので一層、薄暗く、男でも日中の一人歩きには不安を感じる。古道を抜け引地川へ出る所に「右ひき志」「左ふじ澤」と刻まれた庚申供養塔(文政十一年)の道標が立っていた。
視界が開け、引地川親水公園(景観8)に出る。旧建設省の「ふるさと川モデル事業」として河川改修事業と一体で整備された公園である。ここでトイレ休憩し、130景観歩者の表彰式を行った。24年5月、スタンプ帖によるウォークが始まって以来、60景観歩者62名、100景観歩24名に達した。
この後、石段を上るか、女坂を上るか選択して菅原道真と大庭景親を祀る大庭の総鎮守である大庭神社へ参拝。荏原の敷地沿い、東ガスの球形タンクの横、善行坂と言う地名の町を通って、12時少し前に善行駅西口に着いた。心配された雪は降りませんでしたが、日中気温が4〜5度しか上がらず寒い一日でした。
(八柳 修之)