寄り道・道草 30

富士が見える場所

 毎年、この時期、12月も暮れになると富士山の姿が見られますが、今年は暖冬のせいか、あまりお出ましいただけない。それでも、木枯らしが吹いた翌日の午前中、早い時間なら見られます。今回はアイランドコースの絶景スポット4ヶ所をご紹介しましょう。

@ 最初は誰もが通る道。そうです。江の島弁天橋からの眺めです。全389mの橋からの相模湾、湘南平、箱根、富士山の眺めは、コース一番でしょうか。橋の袂に江の島弁天橋の説明があります。最初に橋が架かったのは明治24(1891)、潮の干満に寄らずに江の島に渡ることが出来るようになりました。

当時は村営で有料でした。大正時代には県営となり、昭和24(1949)、鉄筋で上部が木造の橋に、昭和33年(1958)にコンクリート橋となりました。そして、昭和39(1964)、江の島が東京オリンピックのヨット会場となった際、弁天橋に平行して自動車専用橋が架橋されました。

A 江の島に渡り、青銅の鳥居をくぐり門前町の坂を登りつめると、朱の大鳥居があります。狛犬が鎮座し、石段の上に瑞心門がありますが、駐在所脇を右折して、裏参道を登ってみましょう。江の島の森は「神奈川美林50選」の一つに選ばれていますが、海側を見やると樹木の間から、相模湾と富士山を眺めことができます。

B お帰りは州鼻通り、密蔵寺の少し先、最初の角(白いアパート)を右折します。急坂ですが、登りつめた所を左に曲がると泉蔵寺の大駐車場があります。ここから眺める相模湾と富士山は絶景、急坂を登っただけ甲斐があります。写真下は片瀬小学校です。

C 泉蔵寺の駐車場を右に出ると、片瀬山南公園です。公園脇の坂道、また坂道ですが緩やかです。登りつめた所も絶景スポット、カメラマンがカメラを構えていることでしょう。Tさんのハーブ園があり、お断りすれば、見せていただけます。                      (1224 八柳)