連載


― 雨の日のウオーキング ― 
黒江 輝雄
  正直に告白します。・・・
 
 例会参加の日の朝、目が醒めたらどしゃ降りで、天気予報でも一日中降り続くだろうと云われたら、心は“晴れ”ません。
“湿った”気持ちになります。そんな時には、どうしても参加しなければならない場合を除いて、役員の方々や関係者には大変申し訳ないけれど、朝寝を決め込みます。
 いつもリュックの中には折りたたみ傘やレインコートがはいっていますが、雨が激しい時には、別に大きな傘を持ってでかけます。
晴れた日のウオークでは、顔は正面を向いて目線はかなり前方を見ています。雨の日は、どうしても足元が気になるので、顔は下向きになります。気分も下向きです。顔の上げ下げで、人間の気持ちは上下するようです。だから、雨の日のウオークは、どうしても心が憂鬱になってしまいます。
そんな時には、ついつい晴れた日の、楽しかったウオーキングのことなどを思い浮かべています。
また、歩きながらも、今日のウオーキングはいつ打ち切りになるだろうかとか、早く切り上げてほしいな、などと不埒な考えが頭をよぎります。
さらに、このように思っているのは、私一人だけではないだろうと自問自答して歩いています。
決して楽しいウオーキングにはなっていないことに気がつきます。
 
ウオーキングは、やっぱり楽しく愉快な気分で歩きたいものです。