連載

 ― 道 ―
黒江 輝雄
 ウオーキングで歩く道にはいろいろあります。
国道、県道、市道など天下の公道をはじめ、ときには私道のお世話になることもあるでしょう。道の種類もいろいろです。
繁華街の大通りや山道、坂道、里山の道、畦道など様々です。
舗装された道もあれば、そうでない道を歩くこともあります。
真っ直ぐに伸びた一本道や一本杉の分かれ道もあります。曲がりくねった九十九折(ツヅラオリ)の道もあるでしょう。
でも、どの道を歩くにしても共通しているのは、自分の足で歩くことです。
こればかりは、他人様の手足(?)を借りる訳にはいきません。

 “道”という言葉は単に道路のことだけではなくて、比喩的にいろいろな使われ方がされています。たとえば、人の一生を、道を歩く旅人にたとえて
「人生行路(航路)」などといったりします。
また「人道主義」とか「人の道に反する行為だ」などという言い方もします。
この場合の“道”とは、規範とかルールという意味合いがあります。

 私は、これからも人の道にはずれることのないように心掛けながら、残された人生の道のりを歩いて行こうと思っています。