連載


― 歩きが一番、車は二番 ― 
黒江 輝雄
 ふた昔前ごろまでは、街を車で走ると、道の片側に止まってラジエーターがヒートアップしたためにバンパーを開けて熱を冷やしている車をよく見かけたものです。今では車の性能もよくなったので、こんなシーンは滅多に見られなくなりました。でも車の救急車であるJAFのレッカー車はあちこちを走っています。

私もこのJAF救急車には3回お世話になったことがあります。
1回目はトンネル内でのエンスト、2回目は駐車場でのバッテリーあがり、3回目は駅のまん前でのガス欠でした。日頃便利に利用している車でも、一旦故障となると全くもてあまして、これほど厄介な代物はないくらいの思いになります。

 その点、ウオ−カーにはエンストもガス欠もありませんし、ストレスとは無縁です。あるのはトイレ休憩と昼食どきの休み位です。

 車の性能がアップされることはよく話題となりますが、見過ごされているのは、この車の運転をする肝心のドライバーの健康管理上の問題です。

 人間として大事なことは、仕事をしたり、運動で「汗をかく」ことです。これが健康保持に直結しています。
車を運転していて元気で丈夫になったという話は聞いたことがありません。
たまに、「冷や汗をかいた」という話題は耳にしますが・・・。
 やはり、「歩きが一番、車は二番」でしょう。