連載


― “二十歩”さん、“千歩”さん ― 
黒江 輝雄
 先日、NHKテレビのニュース番組をみていたら、“二十歩”さんという苗字の方がテレビに出ていました。非常に珍しい苗字なので、できたらその苗字の由来などを調べてみたいなという興味にかられました。

 早速、図書館に行って、「新編姓氏家系辞書」、「全国名字辞典」、などという本を調べましたが、結局、“二十歩”さんは見つかりませんでした。しかし、「珍姓奇名」という本のなかには“千歩”さんという方が実在することを知りました。
「一歩」と書いて「イッポ」とか「カズホ」と読ませる名前の方がいらっしゃることは知っていましたが、“二十歩”さんとか“千歩”さんのことは初めてでした。

 日本人の名字の数は約10万種以上あるそうです。なかには珍姓・奇名と思われるような変わったお名前の方々が沢山いらっしゃいます。
上記の本に紹介されているなかから、三氏の例を引用させてもらいます。
 一二三 一(ひふみ はじめ)、一二月一日 正夫(しはすだ まさお)、 浮気 慎(うき まこと)さんです。

 ところで仮定の話しですが、もし“二十歩”さんと“千歩”さんが偶然に出遭ったとしたら、最初に交わす会話はどんなものでしょうか。
また、私がお二人に会う機会があったとしたら、まず一番目には名字の由来をお訊ねします。その次には、ウオーキングをやっておられるかどうかを質問します。していなかったら、お勧めしようと思っています。