連載


 ― なくて七癖:ウオーキング生活習慣病 ―
黒江 輝雄
 気恥ずかしくて人様に公表するようなものではないことは重々承知していますが、恥を忍んであえてご披露します。・・・

昔から「なくて七癖、・・・」といわれるように、人さまざまに持って生まれた個性というかキャラクターというかそれぞれに特長があります。
ウオーキングについても、やはり個人差が見られます。勝手ですが、私はウオーキング生活習慣病と名づけさせてもらいました。

私の病気の症状は次のようなものです。

1. 集合時間の少なくとも30分前には着いている。
2. 例会の前日からソワソワと準備をはじめる。
3. 当日の朝、売店でドリンク剤を買って元気づける。
4. 集まりでは大抵、右側に位置する。
5. 次の例会のことが気になる。
6. 何度も案内を読み返す。
7. 弁当のオカズが何だったかすぐ忘れる。
ざっと以上です。

お分かりのように、すでに70の坂を通り越しているのに、未だに幼児性と小心性(?)が残っているような始末で、家族にはよく笑われています。特に詳しい説明はしていなくても、例会の前日になると、ゴソゴソとリュックなどを持ち出して人目につきやすいところにおいて置きますから、家族は、明日何があるかをすぐ察知できます。逆に「明日のウオーキングはどこへ行くの?」と聞かれる次第です。

 ドリンク剤は一種のお呪いのようになっていて、今日一日元気に歩こう!と暗示にかけているようなものです。右側に位置する・・とは、どうも私の場合、何かの集まりなどで、無意識のうちですが、人の左側に寄る、つまり私の右手の方がフリーハンドになるようにした方が居心地がいいように思えます。

 私のような、幼児性・小心性的な症状を治すための治療は一体どうしたらいいのだろうかと一所懸命考えました。その結果、結論は今まで以上に精一杯努力して、数多く例会に参加することに尽きることだと悟りました。