平成・奥の細道ウォ−ク(1)         

300年の時空を超えた

近藤 源司

芭蕉像を背に近藤さん
「月日は百代の過客にして行きかう年も叉旅人なり」1689年(元禄2年春)いまから遡ること320年前、俳聖松尾芭蕉は46歳の時、門人曽良を同行し西行法師の跡をたどらんと歌枕を求めて江戸深川を出立。160日かけて600里(2400km)の道のりを踏破した。そして現代、2003年4月(平成15年)社団法人「日本ウオ−キング協会」は、この年に、この西行や芭蕉のロマンの跡をたどる「平成・奥の細道ウォ−ク」の一大イベントを企画し開催した。2003年〜2013年と、11年かけて毎年4月、9月、10月の3回づつで全33大会、延べ日数98日をかけて2013年(平成25年)ゴ−ルの伊勢神宮を目指そうというものだ。今年は全行程の半分とちょっとというところか、スタ−ト時より参加者は少なくなったとはいえ数百人の団体が延々と24もの隊列を組み1隊毎に幟を高々と掲げて行進する光景はなかなかの見ものである。毎回、参加者は自分の健康と、快く送り出してくれる家族に感謝!そして仲間との再会を喜び、春には春の秋には秋の季節を肌で感じ、みちのくの自然を楽しみ癒されるのである。