連載
― 脛(すね)を齧(かじ)る、膝(ひざ)が哂(わら)う ―
黒江 輝雄 なにやら漢字検定の一級の試験に出てきそうな難しい漢字を並べてみましたが、
そうではありません。
物事のたとえに、人間の身体の部分がよく引き合いに出されることがあります。
そのことを説明したかったのです。
「胸をはる」、「頭を使う」、「胸を借りる」、「口を出す」、「鼻で笑う」、「頭をかかえる」、
などなど数え出すときりがありません。
「一家の大黒柱である親父のスネをカジりながら、やっと学校を卒業することができた」
などということは、よく聞く言い回しです。
この場合のスネとは、人間の身体にとって足が大事な部位であることを意味しています。
ウオーキングに欠かせない大事な“足”についてもいろいろな使い方があります。
「足で稼ぐ」、「ヒザが笑う」、「足もとを見る」、「足蹴(あしげ)にする」、「足並みを揃える」、「キビスをかえす」、等々沢山あります。
私はウオーカーの仲間入りをしてまだ日が浅く、役員の皆さん方や先輩諸兄の
「足手まとい」になるばかりですが早く「一本立ち」して、「ひざが泣く」のではなくて「ひざが笑い出す」ような一人前のウオーカーになりたいと思ってます。