インタビュー
江尻忠正さん 当会最高顧問 |
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― 東京五輪の競歩代表選手という輝かしい経歴を持つ江尻さんが、ウォーキングを始めた動機は何ですか。 江尻:若いときの経験を貴重な財産として健康ウォークに役立てる事があるのではないか、と思ったからです。95年、前身の「藤沢市歩け歩け協会」に参加したのがスタートです。当時、男性スタッフは殆ど現役、月1回、土日の開催、参加者は100名以下で女性が大半だったと思います。 ― 97年、JWAに加盟し、会員制の協会として新発足、2000年に会長に就任され04年に退任されるまでの間、協会は組織化され飛躍的には発展しましたね。 江尻:リタイア組が増え、99年には平日ウォークを始めました。参加者は200人を超えるようになりましたが、一方ではゆっくり楽しみながら歩きたいという声もあり、02年にはゆっくりウォークを始めました。これも参加者が予想以上に多くなり、発足時の趣旨が徹底されず、通常ウォークと変わらなくなってしまいました。 ― 例会の参加者が増えると色々と問題が出てくるようですね。 江尻:先ずウォーカーのマナーの問題です。大勢が団体で歩くウォークは地域住民にとっては迷惑としか感じないでしょう。住民の理解を得られないウォークは何時までも継続出来るとは考えられません。 ― 協会やKWAも対応策を考えているとは思いますが、役職を離れた立場でなにか方策はあるでしょうか。 江尻:安心と安全はウォーカー自身が守る事の基本の徹底です。個人では社会のルールを守り信号も厳守するでしょう。道路の横断はスタッフが指示することでは無い、スタッフの増員が難しい中で対応する必要は無いと考えます。スタッフ業務にも量より質が求められるように考えます。 ウォーカーは県外まで遠征する人と藤沢を中心にゆっくり歩くタイプに分かれるようです。棲み分けができないかと考えます。通常例会の基本は自由歩行ですかね。 例えば時間差をおいてスタートする。昼食場所と午後の出発時間を決めておけば、早く歩いた人は午後のスタートまで待たねばなりません。午後は先入れ先出しでスタートです。 ― その案は研修会でも出ていましたから、来年度、試行するでしょう。ゆっくりWとメイトについては? 江尻:両ウォークは初心者や歩きに自信の無い人が多いと思われます。スタッフが歩き慣れない人たちと一緒に歩くことで、課題や問題点が見えるようになり多くの事が学べるのではと考えています。メイトはウォークを通じて藤沢の再発見、仲間づくりという目的もありました。 私は藤沢在住のスタッフや会員が居住地毎にブランチをつくって、地域の人を巻き込んだウォークができないか、と考えます。地域の人たちの生活に密着した活動が大切だと思っています。地域を熟知した人はコースづくりもできます。各地域持ち回りで開催するのもよいでしょう。私もお手伝いします。会員のみなさんの意見も聞いてみたいですね。 ― ところで、メイトで江尻さんのウォーキング教室が始まって2年になりました。講師をされての感想は・・ 江尻:反応が見えないのが残念です。話の内容や話し方が悪いのではと気になります。歩行中でもよいから気楽に話しかけてください。皆さんのウォークについての悩みや知りたい事を教えて欲しいと思っています。スタッフは「自分がやって欲しい事」を、自分に置き換え実現する事にあると思います。皆さんの協力でより楽しめる活動が展開できればと考えています。最後は辛口になったかなぁ。 (聞き手:八柳 修之) |
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