紀行文

寅次郎ウオークの旅
― その後の足跡 3 ―
平野  武宏
 生涯三大目標のオールジャパン ウオーキングカップ完歩(2006年)、世界最大のオランダ フォーデーマーチ完歩(2007年)、地球一周四万キロ完歩(2009年)を達成した「湘南の寅次郎」、次の目標は時間とお金の許すままにと国内を歩くことにしました。
その後のウオークの旅で心に残った足跡をまとめてみました。
お暇の折にご笑読ください。
  
青森県 三内丸山遺跡編
平和公園

 2009年10月17日(土)〜18日(日)青森県で開催された日本ウオーキング協会、青森県ウオーキング協会、東奥日報社、RAB青森放送、日専連ホールディングス主催の「第7回縄文の杜 あおもりツーデーマーチ」に参加しました。
この大会で10年間かけた東北7県8大会「東北マーチングリーグ」の完歩となります。
又、湘南の寅次郎にとっては2004年愛媛県の大会で知り合った青森の女寅次郎とのふるさとでの再会も楽しみでした。

10月16日(金)
東北新幹線「はやて」で八戸駅乗換え、車窓からの紅葉を楽しみ、西村京太郎のミステリーに出てくるような急行「白鳥」で約6時間の旅で本州先端の青森駅到着。駅前のホテルにチェックインして、フロントの情報を得て、早速夕食の下見に町に出る。見つけたのは安くて旨い郷土の味がいっぱいの店だった。人気の店で満席の時があるとの紹介情報ので、近くの喫茶店で待ち、口開けのお客で入場。既に予約でカウンター4席のみが残っているとのこと。
津軽の雰囲気の店内。青森の素材を使った貝焼きみそ、揚げ出し風イカゲソ揚げ、秋茄子、メークインの上に雲丹を乗せる食べ方は初体験で気に入った。お値段もリーズナブルでまた訪れたい店でした。

10月17日(土)
三内丸山遺跡跡入口
大会会場は青森駅からシャトルバスで約20分の縄文の丘・三内まほろばパーク縄文時遊館。大会誌記載によると事前申込み参加者は542名。神奈川県19名の内なんとFWA会員は11名に驚く。地元参加者が少ないのは残念。
ねぶた太鼓とラッセ・ラッセの掛け声でスタート。紅葉の始まった平和公園他の公園をめぐり、散歩道文芸のこみちから青く穏やかなむつ湾、近代的な橋・青い海公園とメモリアルシップとして係留され赤さびが目立つ青函連絡船八甲田丸のある青森駅からスタート地点に戻る20キロコースを歩く。
冬の厳しさを知らない湘南の寅次郎、一緒に歩いた岩手から青森に嫁いだというご婦人から青森の雪の多さに驚いたとの話を聞き、津軽の冬の厳しさを想像した。
ゴールでは大会名入りのりんご(とき)をいただく。休憩していると神奈川県の協会
陸奥湾八甲田丸
の話が出て、FWAの評判を話している千葉県から来た参加者あり。一度は参加してみたい協会だそうで、うれしくなった。
夕食は青森の仲間が設定してくれた正調民謡の店で郷土料理を食べながら女将さんの津軽三味線の生演奏を堪能。名人高橋竹山の内弟子だった女将さん(青森の女寅次郎の後輩)の話題が豊富で会話が弾む、その津軽弁は半分くらいしかわからなかったが、半分わかればたいしたものだと褒められました。
ねぶたばやし



10月18日(日)
 シャトルバスのスタート時間を遅らせてもらい、ホテルのバイキング朝食が食べられました。同時開催のせっかく500選ウオークがあり、会場の参加者は減って寂しい感じ。
野木和公園
 天気予報は雨50%。スタート時は青空が見えたが、1時間もすると雨が降り出す。
湖を持つ野木和公園の紅葉を楽しみながら、来年全線開通の東北新幹線の新青森駅近くを通り青森港からゴールに戻る20キロコースを歩く。今日のむつ湾は灰色でした。新青森駅は現在の青森駅から離れているのが気になりました。雨はゴール前6キロから上がり、陽が出てくる。ゴールではまた大会名入りのりんごが配られた。
ホテルに戻り着替えて、看板を見て気になっていた名物焼干しラーメン(焼干しだしのあっさり系)を食べて青森駅から帰宅の途に。
 車中での夕食はむつ湾産ほたて釜飯弁当。秋の青森の風景・津軽の味を満喫したウオークの旅でした。

映画の寅次郎は8回も青森駅から青函連絡船に乗って北海道に行っています。
第15作「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」では青森のお祭りで商売をして、海が見える駅前の旅館に宿泊しています。きっと湘南の寅次郎が宿泊したホテルの近くでは・・
                                                                      平野 寅次郎 拝