連載


―  草鞋(わらじ)ウオークのすすめ  ―
黒江 輝雄
 毎年夏が近づく頃になると、横浜ウオーキング協会が主催する定番の“湘南海岸裸足(はだし)ウオーク”があります。
私も毎年この例会には、素足で直に浜辺を歩く心地よい感覚を味わいながら参加しています。子供の頃は別として大人になってからは、まず裸足で歩くということはなかったように思います。
浜辺には多くの家族連れや若いカップルなど人々が思い思いの楽しみ方でひと時を過ごしています。サーフィンや魚釣り、砂遊び、それに地引網の船に集まっている人々などです。  
そういう人達の間を縫うようにしてハダシで波打ち際を歩くのはまさに自然に還ったような気分になります。

 話が変わります。私はまだ行ったことはないのですが世界遺産の「熊野古道」とか、今までに一度しか足を踏み入れたことがない「箱根旧道」などは十二分に往時のたたずまいが残っています。
昔の人が足駄(あしだ)や下駄や草履それに草鞋で歩いて踏み固められた道を思い出しながら、例えば「箱根旧道草鞋ウオーク」などという企画はどうでしょうか。
関係者の方々に検討をお願いしておきます。
もっとも最近は草鞋など見かけたことはありませんし、一体どこで売っているのかも知りませんが。・・・・・
もしそうなったら、予備の草鞋をすくなくとも2,3足は持っていく必要があるでしょう。
昔の旅人もきっとそうしていたはずですから。