紀行文

寅次郎ウオークの旅
― その後の足跡 4 ―
平野  武宏

生涯三大目標のオールジャパン ウオーキングカップ完歩(2006年)、世界最大のオランダ フォーデーマーチ完歩(2007年)、地球一周四万キロ完歩(2009年)を達成した「湘南の寅次郎」、次の目標は時間とお金の許すままにと国内を歩くことにしました。
その後のウオークの旅で心に残った足跡をまとめてみました。
お暇の折にご笑読ください。
  
奈良県 大和路編

 2009年11月28日(土)〜29日(日)奈良県で開催された日本ウオーキング協会、奈良県ウオーキング協会、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社主催の「第7回大和路まほろばツーデーウオーク」に参加しました。奈良は7年前に大阪・奈良・京都 三都ウオークで1日歩いたことがあります。この大会は今年開催の松本清張生誕百周年記念清張ウオークIN奈良の公式大会および朝日ウオーキング グランプリの認定最終大会です。
いずれの大会も5回完歩の健歩賞をいただきました。大会参加記念品は恋そうめん(1食分)でした。

せんとくんの出迎え 東大寺大仏
唐招提寺をばっくに 唐招提寺の紅葉
春日神社の紅葉 秋篠寺紅葉

11月27日(金


 せっかく、いにしえの歴史と文化の都に行くので、一足早く出かけることにして12時にはホテルのある奈良新宮駅に到着しました。まずは世界文化遺産に登録された興福寺の国宝館で阿修羅像にご挨拶をと出向きましたが、生憎と出稼ぎ外出中とのことで不在。残った国宝や重文の仏像たちとご対面しました。次に東大寺大仏殿を訪問。実は湘南の寅次郎は実物を見るのは初めてです。さすがに大きな心を持っていられる方で撮影はOK、ほほえみのご尊顔を撮影した後、映画「男はつらいよ」第1作で寅次郎が恋に落ちる舞台の二月堂を懐かしい思いで訪れました。次は猿沢の池近くの湘南の寅次郎の思い出の地、大奮発して新婚旅行で訪れた「奈良ホテル」を訪問。紅葉の庭を眺めながら高価なコーヒーをいただきました。「拝観料込みだと思えばよしだ」とつぶやく寅次郎でした。ホテルのパンフレットの記憶の宿帳に過去に来館した著名人の名前がありましたが、残念ながら湘南の寅次郎の名前は見当たりませんでした。

11月28日(土)

 大会会場の平城宮跡は来年の平城遷都1300年祭の準備工事中。7年前に訪れたときには朱雀門しかなく、発掘作業が行なわれていた平城京跡の敷地には大極殿が復元されていました。10万人が住んでいたといわれる1300年前の都の中心、朱雀門前広場がスタート・ゴール。「せんとくん」も出てきてウォーカーを歓迎。当初は仏像の頭に鹿の角をつけたと僧侶たちに猛反対され、代わりに「まんとくん」が登場したと聞いていましたが、どうやら和解して「せんとくん」が公式マスコットキャラクターになったとのこと。
実は湘南の寅次郎の携帯ストラップには「まんとくん」をつけて応援している経緯あり。参加者にはFWA会員が多くいて驚く。なんと26名が参加。
全国大会の情報を提供して、その楽しさを伝えてきた湘南の寅次郎は大満足でした。
スタート前に朝日新聞の記者にインタビューを受けた湘南の寅次郎、いろいろ質問に答えて新聞に掲載されると楽しみに20キロ 鑑真和上コースをスタート。
郡山城跡まで南下して、焼き板と白壁の中の歴史の道を北上。680年天武天皇が皇后の病気平癒のために発願された法相宗の大本山薬師寺で本尊の薬師如来・両脇の日光菩薩・月光菩薩にご挨拶。お手洗いに行くと「善男子」「善女子」の表示。拝観料を払って入場したかいがありました。
聖武天皇の招きに応じて日本にやってきた唐僧 鑑真和上により建立された唐招提寺に入り、国宝鑑真和上像にご挨拶をと申し出ましたが、年に1回しかお目にかかれないとのことで、引き下がる。しかし天平彫刻の傑作が数多く安置されていました。
垂仁天皇陵が見えてきて奈良を歩いている実感。西大寺(東大寺に比べるといささかかわいそうな感じ)、紅葉が素晴らしい秋篠寺から天皇陵、皇后陵、媛命陵を見ながら、大極殿の裏側を通って広大な敷地に驚きながら朱雀門のゴールヘ。
ゴールにあった朝日新聞夕刊の記事の寅次郎コメントは1行でした。

11月29日(日)

 二日目は20キロ 行基法師コースを歩く。奈良駅方面から、ならまち格子の家の路地をくねくねと曲がる。家の軒先には吊るされているのは魔よけの身代わり申だと後で知りました。奈良ホテル、志賀直哉旧居から紅葉真っ盛りの中を鹿が歩く奈良公園に入る。
特に春日大社境内の紅葉は見事でした。春日大社は若草山のふもとにあり、全国にある春日大社の総本社で平城京の守護のために創建、藤原氏の氏神と学びました。二月堂から東大寺大仏殿の脇を抜けて、転害門前の近くで初めて「まんとくん」の姿を見つけて大喜びの寅次郎でした。日本の古墳時代の中期(5世紀)を代表する東側のウワナベ古墳、西側のコナベ古墳を見ながら、今日は朱雀門の横側からゴール。お天気にも恵まれ、大和路の風を感じながら、優しいお顔の仏様たちとお会いできたウオークの旅でした。
 この大会では28日(土)に「婚活ウオーク 約5キロコース」があったのには感心。奈良市では少子化対策に力を入れていてその一環の事業とか。事前に厳しい書類審査があり、24組の若者たちが奈良の自然の中ですてきな出会いがあったとか。
湘南の寅次郎も独身ならば応募したのですが、40歳以下の年齢制限でアウト。
本場の奈良漬と柿ケーキ(ケーキの中に干し柿が入っていた)をお土産に妻の待つ我が家へ帰宅。

映画の寅次郎も奈良県には2度来ています。第1作「男はつらいよ」では柴又に帰り、唯一の肉親のさくらと20年ぶりの再会を果たしますが、さくらの見合いをぶち壊して、又家出。奈良の二月堂で御前様と娘の冬子との出合いから寅次郎の恋が始まります。
寅さんが何故奈良にいたのかは不明。第39作「男はつらいよ 寅次郎物語」では吉野山に来ています。
                               平野 寅次郎 拝