紀行文

エベレスト街道を歩く(1)
池 内 淑 皓
 来年古希を迎えんとする年寄り夫婦が、自力で2010年10月27日、日本を出発して、エベレスト山を見に出かけた。
 航空券は格安で、且つ成田を出発して、当日カトマンドウに到着出来、ホテルに入れる事を第一の条件とし、第二に、カトマンドウからエベレストトレッキング開始点に近いルクラまでの往復航空券が日本で手配出来ることを条件として取り扱えるチケット販売会社を選んだ。((有)自然と文化の旅(03-5825-6155))
エベレスト行きは、今年の2月に計画を立て、7月に航空券の手配を行った。ネパールの10月は雨期から乾季に入ってベストシーズンのため、格安航空券は奪い合いとなる。

ネパールへ入国するには、ビザが必要となる。日本でも旅行会社に頼んで取得出来るが、ネパール入国の際、入国審査の窓口で簡単に取得出来る。15日間でUS$25、30日間ではUS$40であり、日本で入手するよりはるかに安く、簡単(写真が必要)。審査窓口が混んでいても、荷物を受け取る前に手続きは完了する。

 また、エベレストを見に行くには、別に二つの申請が必要となる。(入国審査には無関係)
@TIMS(trekkers information management system)トレッキング情報管理システム(Rs1400(1680円))Rs(ルピアでネパール通貨の単位)

Aサガルマータ(ネパール語でエベレスト山の事)国立公園入場料 (Rs1000(1200円)
 この二つはカトマンドウの町で入手する。(後述)

 10月27日(水)成田発11:00のキャセイパシフィック航空で香港に向かう。
香港着14:50−香港発18:05 ドラゴン航空 カトマンドウ(トリブバン空港)着22:15(日本時間25:30)。タメル地区にあるホテルへタクシーで行く。(Rs400)
 10月28日(木)寝不足解消後、TIMSと国立公園入場料納付書を取得に出掛ける。場所はネパール観光局内にある。タメルから南へタクシーでRs200(リキシャーでも同じ)。または歩いて約2km。

窓口で申請書に必要事項を記入して、写真2枚とRs1400を支払う。
今回は私と神さん二人旅行であるから、緑のカード(free individual trekker)。 
青のカードはグループトレッカーで、現地ガイド、ポーター付き。
国立公園入場料納付はこの建物の違う場所で受け付けている。(午後2時までの受付の為時間に注意)
時間的にどうしても@、Aが入手出来ない場合、サガルマータ入山時ジョサレのチェックポイントで手続きが出来そう。外国人は列をなして申請していた。(ペナルティーがあるかどうかは不明)

 ナムチェに入るまでには、三カ所の入山チェックポイントがあって、最初はルクラを出てすぐ。二カ所目はモンジョ、最後にナムチェバザールの入口にある。いずれも許可証の中味を台帳に転写していた。不正は出来ない。

TIMS許可証 サガルマータ 国立公園入場許可証
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