紀行文

ラオスを歩く(1)
2011年6月25
池 内 淑 皓
ラオス、タイ陸路の国境(青いフェンス側がラオス、タイ国旗が見える) ラオス側の国境
さらばラオス!これ程敬虔な仏教国は他に見たことがない
タイ国ウボンラチャタニにて(川畔の東屋で休養) 子供達と(鶏一匹丸焼きをご馳走した(ガイヤーン))
ウボンの僧院にて昼食をご馳走になる ウボンの屋台(新鮮なお寿司が食べられる)
国鉄ウボン駅(バンコク行き列車) ラオスタイに架かる国境の橋(鉄路が繋がっている)
平成23年5月30日朝日新聞朝刊の記事
   
2月6日(金)今日はラオスから陸路メコン川を越えてタイ国ウボンラチャタニに向かう(切符は前日バスターミナルで購入する)。8:30パークセーのバスターミナルを離れる、10:30国境のワンタオ着、ここで出国審査を受け、フェンスの中を歩いてタイ側に入る。タイ側で入国申請を受けて11:00同じバスでウボンラチャタニに向けて出発した。11:45無事ウボンのバスターミナルに到着。ここからはタクシーで目指すホテルに向かった。私が日本人だったせいかも分からないが、空港の出入国審査よりはるかに簡単でスムーズに通過出来た。
 ウボンに数日滞在してラオス旅行の疲れを取る、タイへはたびたび旅行しているから気心が知れているし、「ホッ」とする、ウボンから急行列車でバンコクに向かった。終点のフアランポーン駅(バンコク駅)には30年来行き来しているタイの友人が迎えに来ているから心配はいらない。
 
 2010年、インドシナ半島で唯一鉄路のなかったこの国に初めて鉄道が開通し、タイのバンコクからノーンカイを経由してビエンチャンまで行くことが出来るようになった。
 この国を植民地としたフランスは、人口が少なく経済的に発展が見込めないと判断し、経費をかけずに維持すると言う政策を取った。鉄道、道路などインフラの整備は行わず、近代教育制度の導入、医療機関の整備なども消極的であった。反面、住民にはさまざまな税を課しその負担は重かった。今でもラオスは、インドシナ半島の中で最貧国の一つである。
 日本はこの国に対し、ODA(途上国援助)では最大の援助国となっている。私はこの国を11日間歩いて来た、貧しいけれどメコンの恵を一杯に受けて、何とか自給自足の生活で凌いでいる感じを受けた。輸出品目の一番は電気、二番は木材であるが、彼らの心は豊かで優しい。
 2011年(平成23年)5月30日の朝日新聞朝刊には、「成長ラオスに熱視線」との見出しが踊る、この国に対し日韓の間で新たなビジネスチャンスが生まれて来たのだ。(完)

       参考書籍:地球の歩き方「ラオス」08-09年版 ダイヤモンド社