寄り道さん歩
大江戸 福めぐり (隅田川七福神)
平野武宏 |
2. 隅田川七福神めぐり(パンフレットをご覧ください)) 文人たちが始めたとされる隅田川沿い、向島界隈をめぐる人気の七福神めぐりです。東京スカイツリーがどこからでも見られる七福神めぐりで、さらに参拝者でにぎわっています。 浅草駅から浅草寺、撫で牛のある牛島神社にお参りしてスタートしました。ここからの東京スカイツリーは遮蔽物がなくビューポイントです。 |
三囲神社(大國神・恵比寿神) 弘法大師創建の由来を持つ荒れた祠を再建した時、出土した神像の周りを白狐が現れ、三回巡り消え去ったことから「みめぐり」の名が起こったとされています。大國・恵比寿は越後屋(今の三越)にまつられていたものとのこと。 |
弘福寺(布袋尊) 布袋尊は中国の禅僧で弥勒の化身と言われている。境内にある咳の爺婆尊像は風外和尚が修行中に両親を偲び彫った石像。風邪にも強かろうと風邪よけの信仰を集めたとのこと。 |
長命寺(弁財天) 三大将軍 家光が鷹狩の途中で腹痛をおこし、寺内の井戸水で薬を服用し快癒したことから、長命水の名をいただき寺号も長命寺としたそうです。弁財天は河(水)の神ということから、蛇がお使いとして選ばれ、巳の日に参拝する風習が生まれたとのこと。 粋な黒塀や検番が残る向島の風景や名物「言問団子」や「長命寺桜もち」のお店があります。約1キロ歩くと百花園に到着。 |
向島百花園(福禄寿神) 文政元年(1804年)に開かれた百花園に集まる江戸町民文化を代表する文化人たちの発案で隅田川七福神が始まったとのこと。 福禄寿尊像は開祖 佐原鞠塢が百花園の草花にちなみ、本草の神として愛蔵し信仰したもの。園内にあるので入場料が必要です。 |
白髭神社(寿老神) 祭神の猿田彦命は道案内の守り神なのでお客を案内する千客万来、商売繁盛の信仰が生まれる。隅田川七福神の中でなかなか見つからなかった寿老人を白い髭の長寿の神様として「白髭大明神」を当てたことから「神」としている。 約2キロほど隅田川沿いの墨堤通りを歩きます。 |
多聞寺(毘沙門天) 茅葺屋根の山門を入る。本尊の毘沙門天は弘法大師作とのこと。 村人たちは本堂に住む狸のいたずらに悩んでいて、毘沙門天門下の禅尼師童子が狸を懲らしめ村人を救ったとの伝説が伝わる。 |
各七福神のご開帳は元旦〜七草(7日)です。 江戸から伝わる参拝方法は各寺社で神様のご分体(各400円)を求め、宝舟(1,000円)に乗せておまつりするのだと学びました。舳先を家の中心に向け、沢山の幸せを家内にお招きするのだそうです。宝舟はスタートまたはゴールの寺社にあります。 約5kmのゴール 多聞寺の最寄駅は東武鉄道 鐘ヶ淵駅です。 続く |