紀行

マレー半島縦断列車の旅(14)

 2013年3月19日 池内淑皓
[ シンガポールの下町を歩く(2) ]  チャイナタウンの紹介
MRT東北線チャイナタウン駅からチャイナタウン周辺図(地球の歩き方(シンガポール)から引用)

チャイナタウンへはMRT東北線でチャイナタウン駅が町の入口となっている、かつては華人の町として至る所にチャイナタウンがあったが、都市の再開発で消えていったと云う、ここの一角も観光資源の一環として、リニューアルされて生き残った。奇麗なショップハウスやお土産屋が並び、飲茶、酒楼、餐室、飯店と漢字のお店は多いが店内はみな綺麗で新しい。
 道路上の屋台もシンガポールではほとんど見当たらない、国が撤去したのだと云う、その代り露店商達を集めてフードコート(ホーカーズと言っている)を造り営業している、従ってホーカーズに行けば屋台の料理が安く食べられる、私は朝必ずホーカーズに行き、お粥、緬、チキンライスを好んで食べた、一食200円程であった。
 
マレー系のホーカーズ、チキンと魚料理が多い
ビュッフェスタイルだから、好きな料理を皿に取り分けて、カウンターで精算すれば良い (皿の魚は鯰のカレー煮)
まずはパゴダ・ストリートを歩いてみる。ヒンズーのスリ・マリアマン寺院、ナゴール・ダルガー寺院(イスラム)、シアン・ホッケン寺院(天福宮・中国)、新加披牙龍華院(中国)、等が有名で観光客が絶えない。
 偶然スリ・マリアマン寺院でヒンズー教徒の結婚式に出会う、新郎新婦とお話をし、アツアツのお二人をカメラに収め、披露宴会場でご馳走の御裾分けにありついた、メニューは町の食堂と同じカレー中心のビュフェ式であった。
 全体を歩いて見ると、マレーシアのような活気のある華人街には程遠かった、国がどんどん進化を遂げているのだろう、国土が狭いから再開発が欠かせないのだろうか、ここも一党独裁の国、中国と同じ、見栄えのしない建物はどんどん壊されてゆく。
    
MRT東北線 チャイナタウン駅前のパゴダ・ストリート、 両脇にはおみやげ屋さんがいっぱい軒を連ねるが、あまりにも綺麗すぎて、チャイナタウン特有の中華料理の匂いがして来ない。
スリ・マリアマン寺院の門塔(ゴプラム):
中国人街の真ん中に位置する、1827年完成のシンガポール最古のヒンズー寺院、仏に仕える従者達が屋根の階に座る、入口では必ず履物を脱ぎ素足になる
        
ヒンズー教徒の結婚、ほやほやのカップル 披露宴の御馳走
寺院内ではちょうど二人の結婚式、偶然行き合わせて歓迎してくれた。披露宴のご馳走を食べろと言われて
お腹一杯ご馳走になる、町のレストランと同じ種類のカレー料理であったがおいしくいただいた。ご飯はサフランで炊いた黄色いインデカ米でカレーによく合う、とんでもない外国人は私一人だけだった。
参列者の奥方達、インドの民族衣装で結婚式の正装。中央のご婦人は左右の二人より色が黒く、スリムで面長であるから、タミル人(インド南部)と思われる、 両端のお二人は体格もよく、ふくよかな顔をしている、きっと裕福な家庭の奥様だろう、カメラを向けるとにこやかにポーズをとってくれた。 
   
ナゴール・ダルガ寺院:
1830年に建てられたイスラム寺院、インドのムスリム様式を取り入れた寺院である、内部見学ができなかった。
シアン・ホッケン寺院(天福宮):
シンガポール最古の中国寺院で、1841年中国福建省出身の華人達が中国から材料を運び建てた道教の寺院。
宗教は異なるがアジアのどこの国でも、信者たちはいつでも一心に祈る姿は尊い、私も含めて日本人はどうだろうか。                         

続く