紀行

マレー半島縦断列車の旅(15)
(最終回)

 2013年3月21日 池内淑皓
[ 帰国 ]

 12月3日(月)旅行18日目 今日は帰国の日、シンガポールチャギン空港からANA22:00発で羽田に帰る。
 朝もう一度インド人街を散歩してお土産を探す、行動するのに荷物が邪魔だから、この日のために残しておいた国立シンガポール博物館に行く、荷物を預けて一日中滞在できるからだ。
 ファーラーパーク駅からMRTでシティーホール駅下車する。プラナカン博物館へ行く通り道の先に国立博物館はある、駅から歩いて15分程の距離だ。
 この博物館は、英国ビクトリア女王50年記念事業で建てられた、重厚な作りに歴史の重さを感じる。
博物館に全部の荷物を預け、館内で居眠りしたり、町へ食事に出かけたり、夕方までここで過ごす。展示物はシンガポールの歴史コーナーから始まって、映像も交えて様々な文化が紹介されているが、マレーシアと似ている部分が非常に多い、独立したのが新しいせいか、展示物の歴史に重みが感じられなかった。
 夕方まで滞在してMRT東西線で空港に向かう、町の中心地から空港まで、電車で20分程であるからとても便利で料金も安い。
 カウンターで荷物検査を受け、出国審査を済ませ、少し上等な夕食を食べて、余ったシンガポールドルを全部使い切って搭乗口に向かった。あとは22時発羽田行きのフライトを待つだけだ、居眠りをしていて私を置いて行かなければいいがと思いつつ、元気で無事に旅を終え、日本に帰れると云う安堵感と長旅の疲れが出て、ついうとうととしてしまった。

行きあたりばったりの旅は一人旅が似合う、地球の歩き方「マレーシア」と「シンガポール」の二冊をバッグに入れての旅は楽しい、安宿を探しながら大学生のバックパッカーよろしく旅を続けると、70才過ぎた爺さんも、青年と同じように心も頭も若返ってくる気がした。
 全ての事を独りでこなさなければならないから、大変ではあるが生き甲斐もある、旅の先々での出会いも楽しい思い出の一つであるし、その国、地方独特の食事も楽しみのひとつだ。
 昨年の12月4日日本に帰ってきて、今日3月21日旅の紀行の整理が終わる、旅の計画が去年の今頃だから、丁度一年間私の頭はインドシナ半島に占領されていたことになる、そのうちまた旅心が頭をもたげて来るに違いない。
 旅の総予算は、お土産も含む全ての経費を入れて21万円(現地での全経費103千円)で済んだが、もう少しホテルのランクを上げて、もう少しおいしい食事をしても良かったかなと少し反省している、次回に生かそう。
ビクトリア女王在位50年を記念して建造された歴史的遺産、ドーム状の屋根が美しく、ステンドグラスが嵌めてある。  
展示物  映像コーナーでは日本映画のポスターもあった
歴史コーナーでは旧日本軍のポスター、遺品、兵器が展示されている

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 旅で出会った人達  ]
タイにて、私の友人ナパポーンとヌチャリー(奥)の家族      寝台車の隣人( ドイツ人カップル) 
二人とは25年以上のお付き合いをしている仲だ
イギリス人のケイスさん
フェリーで島に渡る料金を出してくれた英国紳士                  
台湾人(台北在住)の 張徳威さん
帰国後春節にメールが来た、未だ台湾人は日本びいきだ 
ペナン島テロバハン漁港の 李瑞振さん
東京で仕事をしたことがあって懐かしそうに日本語で話してくれた                      
マレーシア人の yekyau 君と出会
朝食を皆で食べた
KLアロー街の天婦羅屋さん
緬に天婦羅を乗せて食べると美味しかった 
朝の御用達のお店 
氷の配達屋さん日本ではお目にかかれない
「JAなめかた」の皆さんと同じ列車でシンガポールへ
移動、異国の列車内で日本語が飛び交う楽しさを満喫した
スリ・スリニバサ・ベルマル寺院にて敬虔なヒンズの人
「ロイヤルインデアホテル」のお兄さん
いつもニコッと笑って鍵を渡してくれた
いつも一休みするお茶屋さんで、甘すぎるお茶に閉口するが、疲れた躰に生気が戻る 
セントーサ島にて                       
シンガポーリアンの二人が近寄ってきて片言で話しかけてきた                      
シンガポール スリ・マリアマン寺院にて
ホヤホヤの二人、披露宴の昼食をお腹一杯御馳走になった