小川　由美子

2012年のホノルルマラソンは12月9日に開かれ、数えて第40回!!第1回大会は167人だったそうです。昨年はエントリーが31,083人、その内日本人は16,283人。完走者は20,416人でした。 　私が毎年恒例の行事として参加して、15年ほどになります。私の1年は正月の箱根駅伝の応援で始まり、12月のホノルルが1年の締めくくりなのです。制限時間のないこの大会は最終ランナーがゴールするまで沿道の人々の声援が絶えません。昨年の最終走者は盲人ランナーの伴走をされた日本人のサカタタカユキさんで14時間21分41秒でした。このことだけで私は胸がいっぱいになります。 当日は3時に起きて、お昼のスパムを作り、持参しためざしを焼き、真っ暗な街を歩いてスタートのアラモアナビーチパークへ行きます。思い思いのウエア、ストレッチする人、写真を撮る人、この後の辛く長〜い道程42.195kmを知ってる?? 　まだ夜が明けぬ5時。花火を合図にいよいよスタート!興奮冷めやらずです。スタートから一路アロハタワーを目指し、右折してダウンタウン地区を迂回する。あちらこちらに光のイルミネーション、白雪姫と七人の小人など、歓声が上がりタイムを気にする人はいない??カメカメハ大王像を右手にカピオラニ・アベニューを再びアラモアナショッピングセンター山側から海側へ。カラカウア・アベニュー（ホノルルのメインストリート）を大勢のウォーカーの方とひたすら10km地点を目指して、夜も明け朝日が眩しい!!ゴールのカピオラニ・パークには車いすの1番の選手がもうゴール（泣）、まだこちらは32.195ｋｍも残っているのに・・。 大魔神　佐々木投手と２ショット ダイヤモンドヘッド・ロードを上りカハラ地区を通り抜けるといよいよ魔の長〜い長〜いハイウェイ、ひたすら足を進める。20km過ぎに、‘アッ’復路に野球の佐々木投手を発見!往路から復路に移動して、写真をパチリ!!（俺の娘より早いよ、だって??） ハワイカイを一周して再びハイウエイへ。しまなみ3Dで30kmにトライはしましたが、それ以上は未知の世界、果たしてゴールにたどり着けるか不安が募る！35km地点を過ぎ、やっと歩いている男の子を追い抜きましたが、振り返るともう立ち止まっている。可愛そうなので後戻りして自分用に持ち歩いているスプレーをかけてあげ、マッサージして湿布を貼り、頑張ってと歩きだしました。暫くして私も縁石にしゃがみ休憩していると・・さっきの男の子が迎えに戻ったお母さん、お兄ちゃんと一緒に、私の前を元気に歩いて行くわ〜。私がゴールラインを越えた時は9時間47分17秒でした。 ２０ｋｍ過ぎで応援キャラクタ―と 　私は30代に全身の神経を痛め寝たきりの生活が5年程続きました。少しづつリハビリ、運動療法と訓練をし、50歳で初マラソン。九十九里海岸5kmに挑戦して3位に入賞しトロフィーを頂いたのがマラソンのきっかけになりました。フルマラソンの自己ベストは4時間38分、怪我をしなければまだ続けていたかもしれません。 　19年に左膝半月板の手術を、22年に右膝半月板の手術をし、ランナーからウォーカーに転じ、FWAに入れて頂き皆さんの助けをお借りしてここまで回復することが出来ました。本当に感謝しています。30代をフイにした、私にとって今が青春なのです。無理のきかない私ですがこれからも日本全国を歩いて素晴らしい、新しい発見をしたいと思っています。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

ゴール認証と第４０回大会記念バック