紀行


みかん狩り&温泉ウオーク(特別例会)


川澄武雄
11月13日(水)7:30 小田急デパート前を出発。参加者94人。バス2台。
 早朝から寒さが厳しかったが、空気が澄みきって好天に恵まれた。134号 海岸線に出ると白雪がまぶしい富士や、波静かな相模湾が見えて楽しい旅を期待した。しかし晴天はそこまでだった。9時過ぎに箱根大観山展望台に着いた頃は、富士の頂上付近には大きな雲がかかっていた。去年は芦ノ湖も観えたのにね・・と惜しむ声があちこちで聞こえた。展望台で集合写真を撮った。

箱根旧街道の石畳
 9:30休憩のあと箱根峠に向けて出発した。箱根の山はすでに秋の装い、きれいな紅葉が間近に見られた。10時箱根峠に到着。下車してストレッチ。そして峠道を下った。
 FWA恒例の「みかん狩り&温泉ウォーク」は、平成11年に始まり今年が14回目。今年のウォークは箱根旧街道の石畳を歩く楽しいプランである。箱根旧街道は「箱根八里」♪箱根の山は 天下の嶮♪の歌でも知られるように、東海道でも難所の一つである。箱根八里(小田原宿〜三島宿)の間に箱根峠(845m)があるからだ。
 今回のウォークは八里32kmの内、箱根峠の頂きから山中城跡まで一里4kmを下る。頭上を笹竹や杉林に覆われたうす暗い箱根の坂を歩いた。滑りやすい赤土の道(ローム層)は深い落葉に覆われ、大小の石が敷かれていたが、それでも歩き難かった。道幅はたっぷり2間。参勤交代やお伊勢参りで賑わうようになって、道も拡幅されたようだが、それまでは人馬の通行も大変だったことだろう。
山中城跡
 11時過ぎに山中城跡に着く。山中城は東海道ができる以前、戦国時代末期に後北条氏が築城したもので、箱根山の地形を巧みに利用したすぐれた山城といわれる。最近 城跡や空掘りが整備されて当時の様子がよくわかるようになった。城跡公園で昼食をとった。晴天なら美しい富士や駿河湾、伊豆の山々など雄大なパノラマが見られるが、あいにくの曇り空であった。



12時に城跡公園を出発、三島方面への旧街道の途中で司馬遼太郎の「八里碑」(自筆)があった。さすがに気宇の大きな吟詠である。
幾億の跫音が
 
坂に積り

吐く息が谷を埋める

わが箱根にこそ

 司馬遼太郎

 ホテル「あかね」ではいつものようにあたたかい歓待を受けた。ネット袋に詰め込んだみかんをリュックにいれて、温泉につかり極楽気分。そして大広間に戻ってビールで乾杯!ステージでは谷村さんのハーモニカ伴奏でグループサウンド。「箱根八里」や「ふる里」などにみんなが合唱した。
5時40分、藤沢駅に全員無事に帰着した。
幹事の皆さん お世話様でした。