超長距離ウォークの世界  (1)


小塚 四寿

 別に人並み外れた体力を持っているわけでも、ストイックな精神力を有しているわけでもありませんが、ウォーキングを始めて色々な大会を歩いているうちに、もっと長い距離を歩いてみたい、自分の限界はどのくらいだか見てみたいという欲求が高まってきました。
小塚四寿さんと大濱郁子さん
 普通の(IVVの対象になる)ウォーキングの大会では最長でも70kmです。ところが世の中には100kmを歩く大会が存在するという話が耳に入ってきました。そして、身近に100kmウォークの先達がいらっしゃいました。FWAの例会にも参加していただいている川崎ウオーキング協会の大濱郁子さんです。聞くともう十数年に亘って100kmの大会に参加されているとのこと。私が興味を示し歩いてみたいとお話すると、100kmウォークの友人をご紹介いただき、その方についていけば完歩できると教えて下さいました。

 そして参加した始めての100kmの大会が姫路城〜大阪城100kmウォークです。100kmのウォークは時速5kmで歩いても20時間かかってしまいます。ですから日の出ているうちにスタートしてゴールというわけには行きません。多くの大会がお昼ごろ出発して、翌朝から午前中ぐらいにゴールするという時間設定になっています。必然的に夜中も歩くことになり、徹夜で歩き通すことになります。
 この姫路城〜大阪城100kmウォークもお昼の13時スタートでした。始めてみて知った100kmウォークの世界ですが、全国では大会の数も大小取り混ぜれば50くらいは行なわれていて、中には申し込み受付を始めて4000人の定員が一日でいっぱいになってしまうような大会もあります。

 さて、初めて歩いた100kmのてん末ですが、やはり未経験の70km以降のつらさは予想を超えたものでした。ご紹介いただいた私より10歳以上年長のベテランウォーカーがこともなげに完歩されたのに対して、私はやっとこさっとこの完歩です。不眠の辛さはあまりなかったですが、足が未経験の距離に悲鳴をあげていました。
 この普通のウォークで味わえないつらさを体験してどうなったかというと、つらさ以上に、えも言われぬ達成感を感じました。とにかく、ゴールした後の最初の気持ちは「たっぷり歩いたなあ」というものでした。
結局、その後100kmウォークの同好の士のサークルに参加するようになり現在に至っています。決して皆さんにお勧めするものではありませんが、20kmを歩ききる体力があれば100kmも歩けるというのが私の考えです。今の内かも。