ウォークメイト(ふじさわ歩友会) 藤沢市後援
わがまち ふじさわの景観130景をあるく
明治・大庭・善行の景観めぐり
3月30日(水)

天気: 参加者:115人  距離: 13km
コース: 辻堂、神台公園〔スタート〕→大山街道と道標(明治の景観⑤)→大庭隧道→大庭台霊園(大庭の景観⑧)→湘南ライフタウン(大庭⑩)→中央けやき通りと幹線の並木道(大庭⑨)→二番構公園(大庭③)→裏門公園(大庭④)→熊野権現と市杵島神社(まだある70景)→聖ヶ谷(善行の景観⑦)→引地川親水公園(善行⑧)→大庭神社(善行⑨)→大庭千石の田園(大庭⑥)→城稲荷の田園(明治⑥)→柏山公園と柏山稲荷(明治⑦)→引地橋バス停〔ゴール〕
=なお、距離が長いため、親水公園で一次解散し、バス停・天神社前へ案内=

スタート前の神台公園 大山街道入口(明治の景観⑤)
大庭隧道 大庭台霊園入口(大庭の景観⑧)
湘南ライフタウン(大庭の景観⑩) 中央けやき通り(大庭の景観⑨)
二番構公園(大庭の景観③) 裏門公園の野鳥観察窓(大庭の景観④)
市杵島神社(まだある景観70)
聖ヶ谷(善行の景観⑦)
ももの花は満開 ゆきやなぎも満開
引地川親水公園のさくら並木(善行の景観⑧) 大庭神社への石段参道(善行の景観⑨)
大庭千石の田園(大庭の景観⑥) 城稲荷の田園(明治の景観⑥)
引地川の桜とあぶらな 柏山稲荷(明治の景観⑦)

写真提供:大牟田

22日から23日にかけて桜の開花宣言があったが、その後の寒波襲来で開花が遅れ、まだ満開の便りが聞かれない。そんな中、昨日今日と気温が上がり、もしやという期待もあったが、総じて蕾はまだ固かった。今日の景観めぐりはアンケートの結果、要望の多い箇所をコースに取り入れたこともあって、明治地区が3か所、大庭地区が7か所、善行地区が3か所と訪ねる所が盛り沢山となり、景観めぐりにしては距離が長くなったので、引地川親水公園で一次解散とし、近くのバス停まで案内する旨の説明をしたうえで、ほぼ定刻に、神台公園を後にした。

もうお馴染みの大山街道(明治景観)入口の鳥居をくぐり大庭隧道へ向かう。今日は珍しく隧道の左側の歩道を歩いて大庭の台地にとりつく。ほぼ登り切ったあたりに、きれいに整備された大庭台霊園(大庭景観)がある。隧道を登ってきたこの道は湘南ライフタウンの幹線道路で、中央けやき通り(大庭景観)といわれ、街路樹として植えられたケヤキやモミジバフウなどが四季折々の景観を彩り、藤沢全体の景観ベストテンにも選ばれている名所でもある。しかし、今はシーズンオフで、かつ大幅な剪定が行われていて、寒々しい景観だった。

湘南ライフタウンは西部開発事業で誕生した「まち」で、高層住宅群はランドマークとして定着している感がある。このライフタウン(大庭景観)を横目に、中央けやき通りをすすみ、二番構公園(大庭景観)で休憩。いつもとは違う方向にある裏門公園(大庭景観)の野鳥観察窓の脇を通り、まだある70景の熊野権現と市杵島神社にでる。熊野神社はあちこちで見かけるが、市杵島神社は珍しい。由緒を語る掲示板がないので、由来を知ることが出来ないが、祭神が市杵島姫命だとすれば、海の女神であり、海あるいは川との関連があったのか。

引地川の川辺まで下り、鷹匠橋を渡って反対側の善行の台地に切り込む谷戸、聖ヶ谷(善行景観)に入る。続いて、昼食場所の引地川親水公園(善行景観)へ。公園の桜並木は満開には遠かった。昼食後、いつもの通り、参加回数と景観観歩数の表彰があり、ウォーキング教室は靴ひものほどけない結び方の実演講習で、多くの参加者が真剣に取り組んでいた。午後の部の最初は公園のすぐ近くにある大庭神社(善行景観)。延喜式神名帳に記載されている相模十三社のひとつという由緒ある社であるが、目の前に立ちはだかる百段近い参道の階段は敬遠したくなり、階段下での拝礼で代えることにした。

スタート時の予告どおり、ここで一次解散となり、数十名の方がバス停へ向かった。残りは、そのあとを追って出発。大庭大橋の北側に広がる大庭千石の田園(大庭景観)と大庭大橋の南側に広がる城稲荷の田園(明治景観)の中を横切って、一路ゴールへ。この辺りの田園は鎌倉権五郎景政が私領を伊勢神宮に寄進した大庭御厨の一部といわれる穀倉地帯だったようである。今は農閑期のため、寒々とした風景が広がっているだけ。ゴール手前に見えてくる赤い鳥居と赤い欄干の橋は柏山稲荷(明治景観)。大庭城主・大庭三郎影親が城の守りとして、引地川を堰き止めた際、水門の守り神として厳島神社の分霊を勧請したものと云われている。

ここから引地川沿いを下り、旧東海道を左折して引地橋を渡れば、ゴール・バス停はすぐそこだった。(大牟田宏)