ゆっくりウオーク
南湖院記念 太陽の郷を訪ねる
2017年
3月17日(金)

天気:晴れ  参加者:326人  距離:11km
コース: 茅ヶ崎中央公園→鳥井戸橋→湘南夢わくわく公園→柳島海岸
→南湖院記念太陽の郷庭園→茅ヶ崎漁港広場(昼食)
→国木田独歩の碑→茅ヶ崎公園(解散)→茅ヶ崎駅

山田耕筰作曲「赤とんぼ」の碑茅ヶ崎中央公園 スタート前のストレッチ
茅ヶ崎中央公園を出発 千ノ川沿いに下る2班のウォーカー
千ノ川で群れるカモ 鶴嶺八幡社の大鳥居前を渡る
特急「踊り子号」の通過を待つ 小出川の土手道に咲く水仙
4匹の柴犬とお散歩 子供たちと“こんにちは”の挨拶
新湘南バイパス下の散策路 国道134号線の歩道橋を渡る
柳島海岸の遊歩道を江ノ島方向へ 旧南湖院 当時の第一病舎
高田畊安の顕彰碑 茅ヶ崎漁港広場で昼食
漁港から見える烏帽子岩  昼食後の うららかな海岸線
国木田独歩の追憶碑  茅ヶ崎公園にゴール

写真提供 阪本


今日のメインの見所である南湖院は1899年に開院し 東洋一の結核療養所(サナトリウム)と称された。旧南湖院の敷地の一部が、昨春から「南湖院記念太陽の郷庭園」として一般公開され、FWAで初めて訪ねる。

快晴とはいかないが薄雲の空から射す陽は暖かい。広く静寂な朝の茅ヶ崎中央公園であったが、多くの参加者でたちまち賑やかになった。出発式が始まる9:50には300人超のウォーカーが集合した。
余談であるが、作曲家の山田耕筰が茅ヶ崎に移り住んだ時に、かの有名な童謡「赤とんぼ」を作曲しているのである。公園入口の右手にその碑が建っている。

定例の出発式が済むと3班体制で出発、公園から広い車道を西に向かい直ぐ千ノ川に出る。左岸を下るとカモが川面で群れている、普段見ない美しい色合いのカモも沢山見かけた。水潤む春である。今日はゆっくりウォークのため参加者も周りの景色を楽しみながら歩いているようだ。3つ目の大きな橋(鳥居戸橋)に来ると国道1号線である、ここから右岸にコースをとるため国道を渡るが、交差点脇に真っ赤な大きな鳥居が聳えている、長い参道の奥にある鶴嶺八幡社の大鳥居であった。

しばらく右岸を下ってから千ノ川から左に反れ東海道線の踏切に出ると丁度特急「踊り子号」が通過、見送って踏切を渡り終えると直ぐ踏切が閉まり上りの電車が通過した。一つの班が踏切を通過するのに3回ほど踏切待ちがあった。さすが東海道線だなーと感じた。その先まもなく小出川、右岸側の新湘南バイパス下を利用した「湘南夢わくわく公園」を通る。年少の小学生達が楽しそうに遊び、“こんにちは”と元気な声を投げかけてくれた、こちらのジージ・バーバもつられて“こんにちは”と返す、心和む瞬間である。他にも無料のスケボー場で練習に励む少年や、犬を沢山連れて散歩する人など其々に楽しんでいる。

小出川を離れ真っすぐ海岸線へ向かうが、陽射しが暖かく汗ばむほどで上着を脱ぐ人が目立ってきた。柳島海岸に出てトイレ休憩のあいだ、みんな欄干越しに海を眺めていた、波は穏やかでサーファーが波の来るのを待っている。遠くに烏帽子岩、江ノ島が見える。しばらく海岸線の遊歩道を東に進み、南湖院見学のため海岸線から離れる。「南湖院記念太陽の郷庭園」の旧南湖院は明治32年(1899)クリスチャンである医師の高田畊安によって開設され、最初の患者の中には勝海舟夫人もいた、文豪国木田独歩や中里介山らもここで療養した。
門を入ると広い庭園になっており、正面に当時の二階建ての結核病棟が見える。FWAスタッフ池内指導員による建物・庭園の説明を聞きながら参加者は、病棟、高田畊安の顕彰碑、老人ホーム、富士塚、ひょうたん池など興味深く見て回った。

庭園を出て東に進み国道を渡ると茅ヶ崎漁港、12時を過ぎた頃で海に面した広い広場で昼の休憩タイムである。暖かい陽だまりで皆さん思い思いに美味しそうに食事を取っていた。12:45に軽くストレッチを行い再班分けして午後の出発、のどかな海を見ながら遊歩道を江ノ島に向かって進むこと約20分、左折して国道の歩道橋を渡るとゴールの茅ヶ崎公園である。ここで野球場裏手に回り、茅ヶ崎で結核の闘病生活送っていた国木田独歩の追憶碑を見る、碑には口髭を蓄えたりりしい独歩の顔が描かれていた。野球場を回り込み公園の正面に出た所でIVVを受取り、茅ヶ崎駅へ帰路を急いだ。参加者の皆さん、スタッフの皆さんお疲れ様でした。
(阪本 茂義)