有馬水道みち 2017年
4月17日(月)

天気:晴れ  参加者:248人  距離:@14km  A18km
コース: 円行公園→菖蒲沢橋→くずはら里山広場(トイレ)→新幹線下
→蟹ヶ谷公園(昼食・トイレ)→有馬浄水場(@A分岐点)
→社家駅(@ゴール)
→大谷近隣公園(トイレ)→大谷観音堂→海老名駅(Aゴール)


円行公園でのコース説明 円行公園をスタート
いすず自動車工場横の銀杏並木を行く 菖蒲沢の先の調整池
大谷地区の畑を左に丘陵を行く 県道22号線のゆるい上り道
くずはら里山広場 皇子大社大神の参道
 牛舎を過ぎて有馬水道みちに入る

石 の 境 界 杭  三点
 「水道部」の文字  「波のマークと海」の文字  「横須賀」の文字

林の坂道(ここも水道みち) 女坂地区の花桃
蟹ヶ谷公園(昼食) 出発前のストレッチ
午後のスタート  目久尻川に架かる水道橋 


同左 説明板
有馬のハルニレ
有馬浄水場  大谷近隣公園
 
 大谷観音堂 

写真提供 露木

ここ連日春本番の暖かい朝を迎え、今朝も集合場所の湘南台駅西口近くの「円行公園」には大勢のウォーカーが顔を揃え、出発前の楽しそうな会話があちこちで見受けられた。
馬場会長挨拶、廣瀬チーフリーダによるコース説明、大牟田スタッフの次回案内、藤井スタッフによる出発前のストレッチを済ませ、9時50分に公園をスタート。公園脇の引地川に架かる柳橋を渡り上河内の信号を左折、いすず自動車工場に沿った銀杏並木を行く。石川大山の信号を右折し次の菖蒲沢橋、の信号を左折すると、細い脇道に入る。何年か前にウォークで通った道である。右の金網の先に調整池が見え、そこを抜けると大通り(県道43号線)に出て、暫く行き、新東山田の信号を左折。その先の家中庭(かちゅうにわ)の信号の先を右折すると、本日の一回目のトイレ休憩場所の「くずはら里山広場」に到着。(10時50分) この公園広場は比較的新しいようである。ここを出て暫く行くと、立派な鳥居と参道のある「皇子大社大神」に到着、参拝を済ませ、「相模園」の看板の先に進むと左右にいろいろな植木があり、その中を行き、新幹線の下を抜けると横須賀水道みち(旧有馬水道みち)に入る。

ここで、横須賀水道についてちょっと触れておこう。日露戦争勝利により、海軍力増強が推し進められ、水需要が増大し、今までの水源では足らなくなり、新たに相模川支流の中津川から水を引くことを計画した。これでも足りず、昭和12年に横須賀市への分水を打ち切り、新たな水源を相模川本流に求め、昭和14年から有馬水系の工事に着手、完成は昭和20年11月。戦後、軍の解体とともに軍港水道の施設は、横須賀市に移管。現在は浄水場はいくつか残っているが、送水管路はほとんど無くなり、道路(水道みち)として残っている。

今日通った水道みちは砂利道または草道で、道の両側に石の境界杭があちこちに残っていた。石に刻まれている文字は、頭に横須賀のYの字、正面には水道部とか、横須賀とか、波型の下に海(海軍の海?)の文字が刻まれていた。また、水道みちは平坦な道ばかりでなく、小高い林の中などを抜けて設けられていた。坂を下り女坂地区に入ると、今を盛りと花桃が咲き誇っていた。この先昼食場所の「蟹ヶ谷公園」には11時50分に到着。楽しいランチタイムとなった。食事が済み軽くストレッチを済ませた頃、少し風が出てきて雲行きが怪しくなってきた。ここで、ショート組とロング組に班分けして、12時35分に公園をスタート。目久尻川(道庵橋)を渡ると、右側に奇妙な大木があり、看板には「有馬のハルニレ」とある。この木は、徳川幕府の御典医であった半井驢庵(なからいろあん)が朝鮮半島から持ち帰り、屋敷の門の両側に植樹したうちの一本と伝えられ、珍しい木であったため、名前がわからず「なんじゃもんじゃ」の木と呼ばれるようになったといわれていて、樹齢300年以上、昭和29年に県指定天然記念物となっている。この先有馬浄水場までの一本道で、ここがショート組とロング組の分岐点、ショート組は左折してゴールの社家駅に向かった。一方、ロング組は右折し、東名高速道路の下を潜り、午後のトイレ休憩場所の「大谷近隣公園」に到着。(13時30分)
その後、雨が心配されたので、少し先の「大谷観音堂」前でIVVを渡し、海老名駅まで自由歩行となった。(露木 照久)