小春日和の穏やかな朝である。赤レンガパークに続々とウォーカーが集まってくれた。その数393人！雲一つない秋空、日本丸のマストの向こうにランドマークタワーやパシフィコ横浜などが並び、この景観はいつもながら見飽きない。FWAは紅葉の季節に久しぶりの横浜散歩である。

9：50　赤レンガパークを3班に分かれて出発。海上保安庁の白い大きな巡視船が停泊しているのを見て、開港の道を進んだ。前方にベイブリッジと大さん橋、風がなく青い海も穏やかだ。横浜三塔を見られるポイントがある。昭和初期、近代建築もまだ少ない港町に、入港する船から三塔が見えて、その美しさに人々は感動したといわれる。

臨港線プロムナードから大さん橋へ。200ｍ級の豪華客船が停泊する桟橋だからさすがに長い。ウッドデッキで歩きやすく、ビルの谷間に冠雪の富士が見えた。横浜港を一望する。水陸両用の赤いバスが犬かきをしているように海上を進んでいる。Royal Wingという客船が停泊していて、大きなバルーンのサンタクロースが船上にあった。

山下公園に進む。芝生の花壇に多くの花が植栽されている。マリンタワーやニューグランドホテルが近づいてきた。広い公園に多くの外国人観光客が訪れている。気温が上がりどんどん暑くなる。マリンタワーの信号を渡って東に折り返し日本大通りに入った。ニューグランドホテルの大円柱には90周年の文字があった。

今回のゆっくりウォークは日本大通りの銀杏並木を楽しむ。秋の日差しを浴びて黄金色の大木が大通りを埋めている。横浜開港が1859年でこの辺りは外国人居留地区になったが、数年後1866年に大火が出て改めて街づくりをした。日本大通りは1870年に英人建築家ラトウの設計によって、日本で初めてつくられた西洋式道路らしい。象の鼻波止場から横浜公園までの道である。銀杏並木は関東大震災後の復興事業としてできた。大きな歴史遺産である。

「山下公園通り」という「道」標が建っていた。建設省の「日本の道 100選」に指定されている。三塔の一つ、キングの県庁前に出た。歩道３ｍ、植樹帯９ｍを含む幅員３６ｍのメインストリートに銀杏並木が続き、天気にも恵まれ実に爽やかなウォークになった。11時過ぎに横浜公園にゴールした。

（川澄　武雄）



赤レンガ倉庫前で集合	出発：海上保安庁前

大きなクリスマスツリー	三塔ビューポイントから

大さん橋を歩く	水陸両用バス

Royal Wing	山下公園

バラ園と氷川丸	ニューグランドホテル
日本大通り銀杏並木
	「日本の道100選」道標

神奈川県庁前	横浜公園でゴール

天気：晴れ　参加者：３９３人　距離：１０㎞
コース：	赤レンガパーク→開港の道→臨港線プロムナード→大さん橋→山下公園（海側の道） →マリンタワー →山下公園通り→日本大通り→横浜公園