湘南の歴史街道を行くシリーズ第3弾は「江の島道」である(第1弾<2月>の旧東海道はコロナ禍の為中止)。藤沢宿から江の島の弁財天まで江戸庶民も参詣した江の島道を、盲人鍼灸師である杉山検校が建てた江の島弁財天道標等の石塔類を辿って歩こうと言う設定である。
集合場所は御殿辺公園、中央の通路の両側に並ぶ大きな銀杏並木と芝生広場の新緑がとても映えて美しい。このところ梅雨が明けたのに、ぐずついた天気が続く。今日も雲の中から時々うす陽が射すはっきりしない天気。8:30少し前に消毒・検温を行い受付開始、沢山並んでいたウォーカーが次々と地図を片手に藤沢宿へ繰り出して行った。
筆者も10分後ぐらいに出発、ウォーカーに混じってレポートを開始した。市民病院前から古くからの町並みをを通って遊行寺へ。大きな黒の冠木門(惣門)を潜り広い石畳のいろは坂を上って行く、右手の眞徳寺の境内に2番目の江ノ島道標を探すが他にも石頭の様なものがあり、やっとこれだろうと見極めて惣門に戻った。赤い遊行寺橋を渡ると藤沢橋交差点脇に3番目の道標があり、立派な説明板も立っていた。旧道を藤沢駅に向かう。遊行通りに入る入口のロータリーに3番目の道標を見て遊行通り商店街を南へ。道は東海道線で分断され、地下道に潜って駅南口に出るしかない。駅周辺の雑踏の中を江の島道はファミリー通りへとつながる。商店街を過ぎ住宅が多くなってくると石上公園に5番目、更に進んだ先の大源太公園に6番目の江ノ島道標。ここからはひとっ飛びに境川の上山本橋を渡り対岸に渡る。新しくなった馬喰橋を渡り、新屋敷橋脇を横断するとFWAでもよく通るなじみの江の島道である。寺社が多く旧道の雰囲気が残る江の島道。龍口寺分岐までに4基の江ノ島道標があった。それぞれの道標を近寄って確認し、先の洲鼻通りにも道標を見て、いよいよ江の島弁天橋を渡る。(10時半)
日曜日で島内の混雑を予想していたが、それほどの人出は無く仲見世通りはスイスイと歩くことができた、ただタコせんべいの店前には順番を待つ長い人の列があった。江島神社の朱色の大きな鳥居を潜りスタッフの誘導で石段を上って行くと中間の踊り場に杉山検校ゆかりの「福石」があり、ゴールである。途中、スタッフと歩き隊を待ったり、長い休憩を取ったりしたため、相当遅れ10:50頃となった。
今日は、江の島天王祭の本祭で「神幸祭」が行われており、天王ばやしの列が丁度「福石」の前を通過した。後を追うと、江島神社(辺津宮)の脇にある八坂神社前で還御祭神事が行われ、朝出た神幸が社殿へ環御された。
今日の半日、曇が多く強い日差しも遮られ、猛暑になることはなかったが、それでもウォーキング中は汗がふき出し、水分補給を欠かせなかった。ウォーカーの皆さんお疲れ様!
(阪本茂義)
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