自由
歩行
各駅停車ウォーク③
小田急江ノ島線
2022年
12月19日

(月)

天気:快晴  参加者:178名  距離:① 15km ② 18km     担当: 藤井
コース 湘南台公園→六会日大前駅→善行駅→藤沢本町駅→藤沢駅→本鵠沼駅
→鵠沼海岸駅→片瀬江ノ島駅(①ゴール)→奥田公園(②ゴール)

霜柱の湘南台公園 気温が低すぎて体温計表示が変ですねえ
受付後順次スタート 国道467を右折して宝泉寺を過ぎると電車が見えた
六会日大前駅では2階(?)通路でチェック 道はだんだんと線路から離れてゆき
気が付けば沿線ならぬ田園風景 善行駅でチェック
善行は坂の街(遠くの雪を頂く富士山が見えますか?) 地図無しでも迷わない
駅前のスーパーでチェック 南仲通りを直進
JR東海道線を地下道でくぐり 藤沢駅南口でチェック
ここも迷わず進んで 本鵠沼駅東口でチェック
閑静な住宅街を抜けると電車が見えて 鵠沼海岸駅でチェック
商店街を南へ進み どんどん行くと
 
ショートゴールの終点片瀬江の島駅へ到着  右折チョークの手前に昨日消した直進チョークが 
 
踏切を見ると反射的にシャッターを押す、
関連会社線だからいいか 
それにしても良い天気 
 
ロングコースのゴール  カラフルな地図ができました 

写真撮影: 渡辺

 1か月ほど前に行われた各駅停車ウォーク②「湘南モノレール」のときはまだ暖かかったけれど、今日の湘南台公園では霜柱が出迎えてくれました。早くから来て受付開始を待っていた参加者の皆さんもいつもより物静かに寒さに耐えているように感じました。それでも空は快晴で空気は澄んでおり、景色を楽しむには悪くないなと思い直して準備に取り掛かりました。

 各駅停車ウォークの運営方針は、一言でいうと「遊び心をもって歩こう」ということです。まず、訪れる駅ごとにスタッフを配置し、あらかじめ地図に記載した駅ごとのチェック欄に違う色のマーカーペンでチェックを入れ、ゴールするとカラフルな思い出の地図が出来上がるという新しい趣向があります。また、駅から駅へのルートは地図に記載されているものにこだわらず参加者が自由に選択してよろしいし、体調不良やゆっくりしすぎる参加者へはスタッフから積極的に電車利用を勧める等、普通の例会よりも大きめの自由度を加味しています。このような方針は、回を重ねるごとにだんだんと参加者の理解と賛同を深めてきたのではないかと思います。

 今日のコースは、当協会の今年の新企画である「各駅停車ウォーク」の最終回として、湘南台公園をスタートして小田急江ノ島線の六会日大前駅から片瀬江ノ島駅までの7駅をたどり、余力のある方にはさらに奥田公園まで歩いていただくというものです。小田急江ノ島線の湘南台駅から片瀬江ノ島駅までの8駅を結ぶ線路総延長は11.8kmですが、江ノ島電鉄線は藤沢駅から鎌倉駅まで15駅で線路総延長10kmです。このデータだけでみると、駅間距離は小田急江ノ島線が江ノ島電鉄線の2倍程度、総延長は1.2倍程度ということがわかります。しかしながら、各駅間の最短コースを結んで作ったウォーキングルートの距離は、小田急江ノ島線(湘南台公園~片瀬江ノ島駅)が15km、江ノ島電鉄線が10kmです。つまり、江ノ島電鉄線は全線にわたりウォーキングルートが線路に沿っているためウォーキングルートと線路の総延長がほぼ等しいのに対して小田急江ノ島線は線路とウォーキングルートが離れている割合が比較的大きいため線路延長よりもウォーキングルート延長の方が大きいのです。確かに、今回の小田急江ノ島線ウォークにおいては、線路際以外の田園風景や住宅街や坂道のたたずまいという多様な風景を楽しむことができたという感じがします。もちろん、江ノ島電鉄線はそのルートのほとんどが海岸線際を通るのに対して小田急江ノ島線は内陸と海岸を結ぶ南北の台地を通るという立地条件の違いも関係していると思います。いずれにせよ、藤沢市は地方都市にもかかわらず性格の異なる複数の鉄道が通っているおかげで今回のようなユニークな企画が生まれたといえるわけです。公共交通や自動車専用道路については高速度や効率を追求するだけではなく環境や安全にも十分な配慮が必要ですが、低速、低効率で環境や安全にフレンドリーなウォーキングの対象としてこれらをとらえることは意外と意味深いのではないかと考えさせられる例会でした。
(渡辺 正俊)