藤沢駅北口スーパーサミット前に江ノ電の観光バスが2台横付けになっていた。参加者はそれぞれのバスに乗車し、予定通り9時に出発する。バスは横浜新道を行き、首都高から都心に向かった。都心の高層ビル街の中を縫うように高速道を走り、10時半には神田明神手前でバスを降りた。スタッフの先導旗を頼りに神田明神の青銅色の鳥居から入り、随神門を抜け境内へと進んだ。今日から神田明神祭だ。山車2台(魚河岸会と岩井会の桃太郎山車)が本殿右脇に展示してある。見上げる大山車である。御神殿に参拝を済ませ、2班の隊列を整え、清水坂を経て10分位で湯島天神に到着した。手前の沿道でJWAの代表富山氏の歓迎・見送りを受けた。突然の思いもしない出会いに感動した。
両脇に銀杏の木が茂る鳥居を抜け、境内に入る。学問の神様湯島天神の本殿に進み参拝をする。左後側にテカテカの牛の像が輝いていた。「撫で牛」だ。牛は天神様の「神使」として伝えられている。境内の左手に廻りこみ、梅林と苔庭脇にて集合し、スタッフが人数確認をしていた。これから不忍池から上野東照宮をめざす。
池之端一丁目から不忍池に入り、木陰で一休み。池には蓮の葉がようやく広げてきている。池の中の桜並木を進み、弁天堂前広場は外国人の観光客が多く賑わっていた。1・2班の列が上野東照宮の鳥居をくぐり、白地に「上野東照宮」と書かれたのぼり旗が続く。神門を抜けると参道の両脇に灯籠が並ぶ。桜の新緑を目に受け、唐門まで来ると金色と黒の装飾に目を奪われる。この唐門近くに格が高い銅製灯籠が置かれている。この唐門の前で班ごとの集合写真を撮った。ゆっくりと彫刻とか、灯籠、案内板等を見たいがすでに正午近い。我々参拝者は五重塔近くになんとなく集まり、東照宮をあとにした。
上野公園は国立科学博物館の「シロナガスクジラのオブジェ」を見ながら右に曲がり、JRをまたぐ橋の上に出た。何本もの線路が上下に延び、電車が来ると電車の色で何線か判断する。これを見ていても飽きない。ここからかっぱ橋本通りを浅草へと歩いていく。やがてかっぱ橋商店街に入ってくると正面にスカイツリーが見えてきた。そして、国際通りを越えると外国人が和服を着、下駄を履き、人力車が通い、賑わいは一変した。仲見世通りに来ると人も多い、正面は浅草寺、はぐれないよう前のリュックを背負っている人の後に付く。宝蔵門(仁王門)に着くとカメラを構える人にぶつかりそうになり、門を抜けて行く。年配のリュックを背負った71人は迷子にならないよう、必死に続く。境内を出て、昼食場所の上野精養軒浅草店に入った。
昼食会場に着くと、各自、カレー又はハヤシライスを食した。午後1時過ぎでお腹が空いていたので直ぐに食べ終えてしまった。ここは都立産業貿易センターで、これより墨田公園まで直ぐであり、スカイツリーが正面に見える展望広場にて、二度目の集合写真を撮った。川幅の広い隅田川の向こうにスカイツリーがそびえている。心地良い水面の風をうけ、東武伊勢崎線の鉄橋の下の「すみだリバーウォーク」を歩き向こう側に渡る。バスが停止している駒形橋付近まで歩いた。空が危うくなり、少しの雨粒を受けた。バスは2時半過ぎに発車し、藤沢への帰路についた。横浜の大黒ふ頭でトイレ休憩をしたときはドシャ降りとなり、藤沢でバスを降りると皆、駅へと足早に向かっていった。お疲れ様でした。
(藤井 誠)
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