ことしの「市民ウォーク2023」はスタートが2ヵ所に分かれた。①ロングコース20㎞は湘南台公園。②ショートコース9㎞は奥田公園がスタートで、どちらも秩父宮体育館がゴールである。[旧東海道藤沢宿を訪ねて]というサブタイトルがついている。いずれにしても、このコース設定を限られたスタッフでやろうと言うのだから、スタッフは移動しながら1人が2役も3役もこなすことになる。
夜来の雨はやんだが、曇り空で参加者の集まりは例年より少なかった。例年は250人ほどだが今回は天気のせいか奥田公園も少なかった。
奥田公園を9:40にスタートした。鵠沼地区の細い道をすすむ。江ノ電のガードをくぐり小田急線と東海道線の踏切を渡る。日本精工(NSK)の正門前から長いフェンスに沿って北に進むと、同社の裏手あたりに①皇大神宮(恵比寿)がある。参拝して最初のスタンプを押し鵠沼神明の町なかを進むと引地川に出る。上村橋を渡り川沿いの緑道を遡ると引地橋。ここを左折するとメルシャン藤沢工場がある。2020年に創業100周年!
日本一のワイン製造所のワインタンクが林立しているのが見える。
その手前に②養命寺(布袋)がある。境内で元気なヤングファミリーをお見かけした。お話を聞くとお兄ちゃんが3年生、妹さんが1年生とのこと。養命寺で折り返して引地橋(ここでロングコースと合流)から旧東海道を藤沢宿方面に向かう。
[湘南高校入口]交差点を過ぎると③眞源寺(寿老人)である。お寺は目立たない高所にあって急な石段を上らねばならない!伊勢山橋を渡る。下は小田急線が走っている。
白旗交差点を左折し、白旗川にかかる小橋を渡り④白旗神社(毘沙門天)の拝殿で参拝。スタッフの金井真子さんに毘沙門天のスタンプを押してもらった。金井さんはロングコースの受付を湘南台公園で済ませ、白旗神社で立哨していた。
白旗川に沿って進むと御殿辺公園から藤沢市民病院へ。市民病院前の草むらにひっそりとたたずむ少女像がある。パブリックアート!台座に[真心]と彫られていて、帽子を両手で大事に持っているブロンズ像。でもちょっとクリーニングしてあげないと可哀そう!作者は市民会館前の旧近藤邸の近くにある女性像[まごころ]と同じで陶山定人さん。
コースは再び旧東海道に戻って、この辺りに藤沢宿の京方見附がある。済美館の先に⑤常光寺(福禄寿)がある。門の手前でパンを焼いている人気の店があって、そこから流れてくるパンの匂いが空きっ腹にこたえた。時計を見るとスタートから丁度2時間経っていた。
旧桔梗屋に向かって歩いていると、20kmのゼッケンをつけたウォーカーに抜かれている。旧桔梗屋は藤沢宿で唯一の江戸期の建物とか。ここ2週間ほどは、中で茶席が設けられていろいろイベントが開催されているようだ。間口がせまい店蔵だが、奥に庭があって見せてもらった。間口に比べ奥は深く広い!
境川にかかる遊行寺橋。広重の浮世絵でも評判の橋だが、なんとも艶っぽい紅色に塗られている。踊念仏の遊行寺さんとはちょっとミスマッチじゃない?ふじさわ宿交流館に立ち寄って⑥遊行寺(弁財天)へ。門前町・宿場町の藤沢を中世から支えて来た大寺である。
この頃になって雲間から日差しが出て来た。ふじさわ宿七福神の最後は、遊行寺のお隣にある⑦諏訪神社(大黒天)。立哨の谷村さんによれば拝殿前に大黒さんの[打出の小槌]がおかれているという。急いで行って振ってみる。振れば何でも望みがかなうというものであるが、木槌は適度にずっしりとした重量があって、中で金銀の小粒が流れているような音がする。ありがたい音を聞いているだけで、願い事をするのを忘れた。
この神社の石段で元気なヤングファミリーと出会った。背中に2才位の男児を担いでおられる若いパパはすぐわかった。2月の「ぐる~と湘南のみち」に2人で12㎞を歩いてくれた。この日はママも一緒だ!いい写真を撮らせていただいた!
藤沢市役所の前を通ってゴールに向かう。市民会館前の広場では「2023産業フェスタ」が開催されていて、多くの人々が出て賑わっていた。
ちょうど13:00に秩父宮記念体育館にゴールした。ショートコースのウォーカーは大体すでにゴールして産業フェスタの会場で出会った。ロングコースのウォーカーも次々ゴールしていた。ゴールでまた皆さんの写真を撮らせて頂いた。ホームページでの写真の掲載を皆さんから了解して頂いて感謝しています。有難うございました。またご参加ください。
(川澄 武雄)
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