11月のゆっくりウォークは「秋の新林公園」である。新林公園は藤沢の中心街に近い所にある自然が豊かな森林公園、湧水による溜池や湿性植物区もあり、藤沢市民にとってはいつも楽しめる有難い公園である。
集合場所は小田急・片瀬江ノ島駅近くの西浜公園(山本公園)である。木々の緑もこのところの冷え込みで色づきはじめている。穏やかな天気で気持ち良いウォークになりそう。9時30分からの受付を済ませて皆さんは随時出発した。境川を渡り、江ノ電と467号線を越えると旧江の島道に出る。片瀬市民センターの前を進むと、右手に「片瀬山タウンハウス」と看板のある家の脇に急勾配の坂道がある。これを上ると片瀬山住宅街である。この辺りはどの通りも区画の整った静かな住宅街で人影もほとんど見えない。藤沢市と鎌倉市の市境をしばらく進む。鵠沼地区を見下ろす広い道路がまっすぐに延びて、その向こうに冠雪した富士山が青い空に浮かんでいた。多くの人が足を止めて見とれていた。
街なかをぬけて細い路地に入って行くと、いつの間にか台地の尾根道に変わった。尾根道はずっと市境になっているもようで、右手の鎌倉市側には金網のフェンスが続いていた。細い尾根道は落ち葉で埋まっていて、太い木の根っこも多くみんな黙々と注意して歩いた。台地を下り東レ研究所の手前で左折すると、川名清水谷戸への入口があってスタッフの藤井さんが立哨していた。川名清水谷戸往復500mはウォーカーのオプションである。ススキの穂がまだ多く残っている湿原の奥に木々の繁みがあって、その手前にスタッフの吉原悦子さんがいた。教えられて繁みを潜り抜けると奥池(川名大池)があった。池は周囲の丘陵からの地下水や湧水で満たされているらしい。野鳥の種類も多いそうだ。
谷戸入口に戻り、神光寺、川名御霊神社の前を通り、県道に出て川名森久第二公園に向かう。公園を突き抜けて山の階段を上るとS・Lコースの分岐点になっていて、スタッフの阪本さんが立哨していた。ロングコースに進むと新林公園によくあるアップダウンが続いていた。途中に「獣落し(ししおとし)」という大きな穴があった。説明板によると、むかし猪や狸などの小動物を捕えるために作った落とし穴とだと書かれている。ゴール手前で「歩き隊①」の深澤さんに追いつかれた。町田市から参加して頂いたお二人が「歩き隊」で来られ一緒にゴールした。
(川澄 武雄)
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