今年の1月と2月のゆっくりウォークはいずれも江の島コースで雨だったが、今朝は過去の悪天候を払拭するような晴天。本日のゆっくりウォークは昨春に制作された「江ノ電藤沢六駅の壁面アート」のためか、いつもより多くの参加者が、奥田公園に集まった。
先ずは、江ノ電の藤沢駅へ向かう。改札口からホームを覗くと丸窓がいくつも並んで宇宙船のように装飾されている。さあ出発、「いざ鎌倉!」。
次の石上駅では長いホームに藤沢宿から江の島を結ぶ江の島道が描かれ、江戸時代の浮世絵風の旅人が浮き輪やサーフボードを持っていたり、自転車に乗っていたりと我々がいつも目にする現代の海水浴場の風景と入り混じっているのが面白い。茶店の代わりにカフェがあり、テイクアウトやデリバリしている人等、参加者の皆さんと何が描かれていのか発見するのも楽しい。
柳小路駅には、駅の傍にある蓮池がホームに描かれ、よく見ると蓮だけではなくカエルや水鳥もいる。
鵠沼駅は、「鵠クグイ=白鳥」から、出入り口の天井に白鳥の群れが羽ばたく姿が描かれている。昔のこの辺一帯は、境川下流と引地川下流に挟まれた湿地帯で、白鳥も飛来したと聞く。
湘南海岸公園駅は、外壁にサーファーが描かれ、波線の海と真っ青な空が印象的。
ショートコースゴールの江ノ島駅の待合室の外壁には、大きなウミガメや魚等が描かれており、皆で駅の隣の駐車場から拝見。これらアートのテーマは「わくわく、はっけん、ぼうけん、えのでん」で企画制作者の中には藤沢出身者もいるそうだ。駅毎に特徴を捉えているので、今まで目立たなかったレトロな駅に個性と躍動感が出てきた。
鎌倉市に入り腰越駅から海岸沿いを歩くと、空気が澄んでいるので水平線上に伊豆大島がくっきりと見え、振り返ると江の島と雪化粧の富士山が並んでいる。皆さんスマホを取り出してツーショットを撮るのに夢中。
鎌倉の街は平日にもかかわらず多くの観光旅行者で賑わっている。海外の方も多く、外国語が飛び交う中、江ノ電が通るたびに一斉にカメラやスマホで追う姿は万国共通。和田塚駅を通り過ぎ御成通りに入るとロングコースのゴールである鎌倉駅に到着。
皆さん、藤沢六駅を楽しんだ様子。うっかり壁面アートを見逃した方は、5月25日(土)の「ふじさわ市民ウォーク2024」でも江ノ電駅を巡り歩くので是非ご参加下さい。
(田中 恭子)
参考:江ノ電HP
えのでん駅アート 〜 各駅コンセプト 〜 https://www.enoden.co.jp/19059/
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