今年の夏場の異常な猛暑のせいで当会の8月の例会は「スタート即ゴール」を余儀なくされましたが、9月に入っても暑さは衰えず、19日のウォークメイトは暑さ対策のショートカットという異例の運営をしなければなりませんでした。そして例会当日を迎えましたが曇りの分だけややマシという程度で、昨日までの真夏の暑さとさほど変わらぬ日となりました。
そもそも本例会は、爽やかな秋空の下ゆっくりと秋の花を観賞することを期待してこの時期に開催することを企画したのですが、当日は(繰り返しになりますが)依然として夏真っ盛りの一日という感じで、参加した皆さんは目を凝らして例年になく数少ない秋らしさを探しまわるような例会となったようです。
今回の目的地である俣野別邸庭園へ行くまでの道中は、暑さはあっても畑の様子や稲刈りなど秋らしい風情を垣間見ることができたので、「キキョウやワレモコウは庭園のどの辺に咲いているのかしら」などと話しながら俣野別邸庭園で待ってくれているであろう秋の花々への期待を胸に先を急ぐ参加者もおられました。
そうこうして到着した俣野別邸庭園の秋の花はというと、本館近くのキバナコスモスだけは納得のまとまった美しい咲き具合でしたが、会報やホームページで予告したハギ、キキョウ、ワレモコウは見当たらず、ヒガンバナも紅白の1対(?)ぐらいしかなかったので、探しに探した結果、写真に示したような決して庭園を代表するとは言えない花々を見つけては今年の誠に遅い秋の訪れをちょっとだけ感じるというような状況でした。
ところで、今年のような猛暑は今年だけの異常現象なのか、この猛暑は開花時期等の植物の生態にどのように影響したのかということは、来年以降の計画を考えるうえでも研究しておくべき重要なポイントなので、本例会以降の開花状況等も注視する必要があると思います。
(渡辺 正俊)
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