藤沢市文化財ハイキングコースC

  長後大山道の文化財

              自由歩行
2025年
10月4日
(土)

天気:曇り  参加者:194名  距離:@7km A12km      担当:為田
コース: 長後公園→永明寺→長後市民センター→白山神社→善然寺→長後駅前(@ゴール)
A分岐→大日如来→七ッ木神社→東勝寺→湘南台公園(Aゴール)

 
※本日の天気予報が雨となっているため、ショートコースのみ実施。
  ロングコースは中止。

長後公園からスタート 狭い豊川稲荷
荒れた小さな本妙寺 朱塗りの鳥居が映える長田稲荷大神
秋を伝える彼岸花 長後市民センターに集合した石碑たち
花が咲く善然寺 長後駅でゴール


写真撮影 : 田中


本日は藤沢市文化財ハイキングシリーズ4回目の「長後大山道の文化財」。長後大山道は、江戸時代にブームとなった大山参詣の「大山道」の一つで、戸塚(東海道)と大山を結ぶ道だそうだ。

あいにく天気予報が雨のため、朝のリーダ達の話し合いにより、長後駅周辺のショートコースのみ歩くことに決定。
スタート地点の長後公園へ向かう途中に富士信仰のシンボルである大きな石碑の「仙元塚」が建っており、これも江戸時代の文化財であることを解説書で初めて知った。長後は歴史と信仰がある地域だと出だしから気づかされた。長後公園を出ると「豊川稲荷」と「本妙寺」があるが、社寺が小さいのでうっかり通り過ぎてしまい、途中で引き返す。先行スタッフが道路にチョークで文化財の番号を書いてくれていたので、失敗を繰り返さないように周囲の参加者たちと「これが○○番だよ!」と声を掛け合いながら道路と地図、解説書を見比べて進む。

学問の神様として知られる平安時代の菅原道真公を祀る「長後天満宮」、江戸時代の村の守り神と道標も兼ねる「道祖神」と「庚申塔」、明治時代の「製糸工場跡地」、昭和時代の「土地改良記念碑」等も残されており、まさに歴史をたどるウォーキング。
長後市民センターには、土地開発等で居場所を失った多くの庚申塔や大山道道標が集められているのも驚き、放置されがちな古いものを守り伝える姿勢が感じられた。

引地川へ出てぐるりと回って長後駅に戻ってゴール。幸い、雨は時折パラっと降る程度で傘もささずに歩くことができた。ショートコースではあったが、猛暑のため夏に歩けなかったウォーカーにとっては、丁度足慣らしに適した距離だったとの感想も頂く。文化財も多く、藤沢市の豊かな歴史に触れることが出来たと私自身も感じた。毎回、丁寧な解説書を作成してくださる池内氏にも感謝したい。
 (田中 恭子)