自由歩行 WAパスポ-トシリ-ズ第8弾
       街道シリーズ(#10)

    田村通り大山道

2025年
11月9日

天気:   参加者:150名   距離:①11km ②20km      担当:藤井
コース 神台公園→田村通り大山道入口道標→松林公民館→高野熊野神社
→景観寺(分岐)→①ゴール・寒川駅
②景観寺→神川橋→小田原厚木高速道路陸橋→②ゴール・伊勢原駅

   ※雨のため、①ショートコース(11km)のみ実施
   
辻堂駅北口通路デッキ下からスタート 色づき始めた並木道
睨みつける四ツ谷不動 天狗の面が見下ろす大山道一の鳥居
色鮮やかな柚子 赤羽六地蔵尊が勢ぞろい
景観寺前の案内 寒川駅でゴール

写真撮影 田中



田村通大山道は、江戸時代の大山参詣に使われた「大山道」の中でも主要な街道で、藤沢市四ツ谷と大山を結び、藤沢宿を挟み江の島道にも通じていたため、当時は最もにぎわいをみせた経路だったそうだ。FWAは2022年9月に「湘南の歴史街道を行く田村通り大山道」を企画したが途中大雨に見舞われ、やむなくショートコースで終了にし、翌2023年6月に再開したコース。今回は昇格してKWA街道シリーズ第10弾「田村通り大山道」として実施。

本日はあいにく雨のため、KWA役員の判断により寒川駅までのショートコースのみに決定。集合場所も神台公園から屋根のある辻堂駅北口通路デッキ下に変更。駅をスタートして神台公園の前を通ると、公園内は既にイベントの準備でテントが立ち並んでおり、デッキ下への変更は正解だった。

少し色づき始めた並木道を通り抜けると「田村通り大山道」の起点である四ツ谷交差点。道標の上に座った不動明王の「四ツ谷不動」、そして鼻が欠けた天狗の面が見下ろす「大山道一の鳥居」がある。いずれも迫力のある形相で、「東海道は左、大山道は右だぞ!」と睨んでいる。

途中出会ったウォーカーにはショートコースのみ実施であることを確認。「3年前の大山道も土砂降りになって大変だった」、「あの時はコースのチョーク矢印が雨で消えてしまった」と、皆さんよく覚えていらっしゃる。「今日は20km歩く覚悟だったのに・・・」とがっかりした声も聞かれた。

色鮮やかな実を付けた柿や柚子の木の脇を通り、茅ケ崎市に入ると寺社が多く立ち並び、中でも目を引いたのは赤羽六地蔵尊。お揃いの赤頭巾をかぶり、色とりどりの造花に囲まれ、昔から地元の方々に大切にされている様子がうかがえる。寒川町との境にある小出川の大曲橋付近では日本昔ばなしに登場する河童が描かれた「河童徳利発祥の地」の大きな看板があり、民話を伝えたい郷土愛が感じられる。本来ならばロングとショートコースの分岐点になる景観寺前にはスタッフが立って本日のゴールである寒川駅を案内。終点に到着する頃には雨が上がり、ほっと一安心。

大山は別名「あめふり山」とも呼ばれ、古くから雨乞いの信仰があったそうだ。今回もそのパワーを発揮して下さったのか、雨天になってしまったが、来年のアンコールでは青空の下で伊勢原駅まで歩けますように! 雨の中、皆さん本当にお疲れ様でした。
(田中 恭子)