随筆
|
桜井 純二 |
雨の日に歩くのが好きです。勿論、大雨・強風注意報や警報が出ている時は別ですが。競馬用語で言う「稍重(ややおも)」状態が丁度良いのかな。歩きなれたイヤーラウンドコースに出かけます。透明のビニール傘と長めのレインコート、ゴアテックスの靴、荷物は最小限にしてなるべく身軽にします。普段の例会では大きめの傘はヒンシュクものですが、一人歩きで、すれ違う自転車もランナーも少ないので使っています。雨や雲の様子がわかり、傾けて前が見えるので重宝しています。 雨の日に歩く楽しみは ○近景の「ハッキリ感」と、遠景の「ボンヤリ感」がステキです。特に近 くの景色は鮮やかさを増します。蓮池のスイレン、境川・引地川のアジ サイ、大庭城址公園のサクラ、ビニール傘に雨で散ったサクラがたくさ ん張りついて色彩が見事です。花ばかりではなく湘南海岸公園の「平和 の像」も、雨に向かい凛々しく逞しく見えます。 ○花粉症のマスクをはずして爽快に歩ける。 ○関水さんにゴールした時、名簿に自分一人。(今日はプレモルで乾杯 しよう!) 等々ですが思いがけず激しい雨に遭い、びしょ濡れになるのも自然とのふれあいかも知れません。 往年の映画ファンなら、ミュージカル「雨に唄えば」をご存知でしょう。主人公(ジーン ケリー)が雨の中で、ずぶ濡れになって歌い踊り、幸せな気分を全身で表現した名シーン、見ているだけでハッピーな気分になりました。(やりたくてもとてもできませんが)。 ♪ Singin’ in the rain 雨に唄えば弾む心・・・雨よ降れ 笑顔で受けよう・・・幸せをかみしめて歩こう・・・ 「晴歩雨歩」・・・雨の日も外へ出て歩きましょう。 |