随筆


私のウォーキングライフ

若松 洋

 ウォーキングなどしたことのなかった私が歩き始めたのは、平成5年頃に東松山のスリーデーマーチに誘われたのがきっかけでした。20キロを歩くということがどんなものかも知らずに、無謀にもいきなり20キロに挑戦しました。ところが、初日は峠越えのあるコースで、もともと心肺機能が弱かった私に、このアップダウンは大変なことでした。距離も24キロと長く、まさに息も絶え絶えの状態でゴールしました。普段あまり使ったことのなかった筋肉も悲鳴をあげていました。それでも3日間 足をひきずりながらでしたが、なんとか完歩できました。

 癖になったのか、その後も同じ20キロコースを歩き続けました。ところが5年目の朝、自宅から車で現地に向かう途中、居眠り運転のトラックに追突され車が大破(走行不能)、本人は入院する羽目となり、以後は残念ながら参加することはなくなりました。

 FWAには多分このころ入会したと思います。既に腰痛があって当初は距離の短いものばかりを選んでいました。回数も50回程度でした。平成24年頃、週平均2回くらいは歩いてみようと思い立ち、回数も100回を超えるようになりました。するとわが身には遠い存在だった「FWA完全完歩」がちらちらと目につくようになりました。1回くらい狙ってみようかと思ったところ、意外にすんなりと達成できてしまいました。それから現在まで「完全完歩」が続いておりますが、傘寿も近くなり無理のきかない身体となっていますので、これからは「完全完歩」とか回数などを意識せず、気楽に歩くとにしようと思っています。