ウォーキング仲間とリニアカー乗車体験


金子 勝彦

 若い頃から、私は他人とのおつき合いが不得手で親しい友人を数多く持ったためしがありません。ところが先輩の引きでFWAに会員登録したら、今までウォーキングと程遠い生活を過ごしていた身に大きな変化が生じました。ウォーキングを始めたら思わぬ数の友人を得たのです。だって例会に出ると、毎回300人前後の方々が待っていて特別によけ者にしないで入れてくれるからです。

 今までの人貧乏から一変して一挙に、まさかの人持ちになった気分です。(本当は金持ちになりたかった)つき合いべたなので深く接することはありませんが、同じ道を気兼ねなく歩かせていただくこの喜びは、顔には出しませんが大変なものです。もし他人からあなたの友達は何人居ますかと聞かれたら、向こうさんはどう思っているか分かりませんが、500人から1,000人位かなと言いたいところです。皆様方におかれましてはご異存はありませんか。

 そうです、今回ご紹介するリニアカーの思わぬ乗車体験が出来たのも、そのウォーキングでつながった仲間、失礼!先輩もしくは友達にさせられた方のお声があったからです。友人が毎回ハガキで申し込み何度も抽選もれしながらも根気よく続け、やっと手に入れた貴重なプレミアム乗車券を、私ごときに4人枠の中に入れてくれたからです。大感謝です。

 そのお陰で猛暑酷暑が少しゆるんだ8月の中旬、4人のグループが大月駅を降りバスに乗って山梨リニア見学センターに向かいました。もうセンターには夏休みの子供連れの家族等大勢が一瞬の通過を見るために集まっています。その脇を我々はその一瞬のリニアカーに乗れる優越感に浸りながら、乗車口への坂を上り荷物チェック、身分確認などを受けて説明会場に行き、乗車する際の注意事項があってから乗車です。飛行機に搭乗する状況に似ていて、車内も飛行機との違いはそうありません。ただシートベルトが無いのがちょっと意外でした。

 さあ、発車です。徐々にスピードを上げ、速度130kmを過ぎたあたりで「これよりタイヤ走行から超伝導浮上走行に移ります」のアナウンスがあって、瞬間に飛行機が離陸する際の、ファッとした感覚となって浮き上がり、見る見るうちに150,160,300kmに上げ500kmに達した時から暫く同速度を継続し、それから徐々に減速し初回の走行が終了しました。折り返し2往復の体験でした。今年4月に記録した鉄道の世界最高記録603kmには及びませんが、この体験は私にとって最高のメモリアルでした。因みにこの日の乗車時の最高速度は503㎞でした。

 皆様 お仲間を大切に。

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