櫻井 純二 |
「ランナーズハイ」という言葉をご存知でしょうか。マラソンや駅伝を走るランナーがランニングの途中で、脳内麻薬といわれるホルモンが分泌されて気持ちがよくなり、高揚し「ハイ」になる感覚を言います。人によって感じ方はまちまちで、走っていると身体が軽くなって宙に浮く感じや、いつまでも坂道を下っていてどんどんスピードが出て止まらないという感じになるそうです。 そう思うと、私はウォーク中に同じ感覚を経験したことがあります。きっと「ウォーカーズハイ」かも知れません。その時のことを思い出してみます。爽やかな気分で受付をすませ、スタートしてから30分ぐらいすると身体が温まり、肩や腰の筋肉がほぐれて足が軽くなりました。スピードも少しずつ出てきて何人か追い越しました。普段、私の「歩き」は速くはありませんし、長い距離は休みを入れて歩くのですが不思議です。そのまま何処までも歩いて行けそうでした。 「このコースは緑が多くていいなぁ」・「Sさんは相変わらず元気だ」・「足指が痛くないぞ」・「ゴールしたらビールを飲もう、きっと美味いぞ」等、楽しいことが頭の中にいろいろ浮かんできて心地よさでいっぱいでした。ゴール後も足腰の疲れはありませんでした。ホルモンの作用だけでなく、人の頭や心の中の状態に関係あるのでしょう。 その後感じることはありませんが、また体感できるようウォークに出かけます。いい汗かいて食事がおいしく、ストレス発散になり達成感を得られれば最高です。まさに「ウォーカーズハイ」です。 「歓歩感歩」…歓びを感じながら、楽しく歩きましょう。 |