会報200号記念特集  (2016年9月号)

会報200号によせて

 平野 武宏

 一般的なウォーキング協会の会報は多くの方に例会実施を知らせ、参加していただくことを目的で発刊され、掲載内容は例会案内のみです。FWAの会報は早くから、自分が体験したウォーキングの楽しさを、まだ知らない人に伝えたいというもう一つの役割を加えていました。当時はまだウォーキングが周知されていない頃でしたので、例会案内に加え、会員の声を掲載する場が会報でした。

 大谷晨夫氏が投稿した世界で開催されたウォーキング大会参加の記事を読み、ウォーキングにこんな世界もあったのかと驚いた記憶が残っています。まだ会社勤務だった私には世界とはいかず、全国で週末に開催のウォーキング大会の参加記事を会報に投稿、皆さんに参加を呼びかけました。映画「男はつらいよ」で全国の祭りを歩いた「寅さん」の名をペンネームにした「寅次郎ウォークの旅」へと発展していきました。うれしかったのは、全国大会の参加者名簿にFWA会員の名を見つけ、どんどん増えて行ったことです。

 また「会報200号のあゆみ」に書かれているように、次々と投稿者が出てきたのはうれしい限りで、会員の皆様の多彩な才能に驚きました。「廣瀬地図」は廣瀬敏明氏手書きの散歩コースの地図で永久保存版、表紙を飾る会員の作品の絵手紙・スケッチ・切り絵・写真、そして会報を後ろから読ませると評判だった「ウォーキング川柳」などの豪華な内容はどこに行っても「FWAの会報は素晴らしい!」とお褒めの言葉をいただき、鼻高々でした。事あるたびに持参して会員勧誘の強い武器にもなりました。会報が欲しくて入会した方・退会しない方がいるとか。

 そしてFWAの情報発信・広報活動はさらにホームページの開設で万全の体制となりました。会報200号の発行を迎え、会報発行やホームページ管理に関わったすべての方々のご尽力の賜物と感謝する次第です。益々の発展を祈念しております。 (FWA 元会長)