随筆
田中 恭子 |
FWAへ入会して1年になりますが、毎回歩く度に新たな“発見”があります。 季節によって変わる草花だけではなく、今まで知らなかった裏道や踏切、新しいお店やいつの間にか建物が取り壊された更地等。また、「川鵜と海鵜の違いは?」、「青いのぼり旗『交番の日』の意味は?」等と“発見”から疑問になり、帰宅後インターネットで調べるのも面白いものです。 昨年の暮れに初めて汽笛一斉ウォークで新橋から桜木町まで歩きました。ビル街は殺風景な上に何回も信号待ちにひっかかりうんざりしてきたところ、ふと前方を見ると喜々として歩いているウォーカーがいます。常に進行方向の遠くを見て姿勢が良く、行く先々の横断歩道の信号がタイミング良く青になるのでノンストップ状態。どうやらこのウォーカーは、前方の信号が何秒で変わるのか点灯パターンを読み取り、丁度青になるとき横断歩道に到達するよう歩行速度を調整しているようです。私は思わず心の中で、「裏ワザ“発見”!」と叫んでしまいました。真似をしてみると面白いように信号待ちなしでスムーズに歩け、街歩きはつまらないと思っていたのが、この“発見”で楽しいウォーキングに早変わり。その日の午後は徐々に雲行きが悪くなってきたのですが、裏ワザのお蔭で雨が降る直前に予定より早くゴールもできました。 何事も目標や楽しみを見つけると長続きするそうです。今後も様々な“発見”を楽しむために歩き続けたいと思います。さあ、次は何を見付けるかな? |