『130景』から『70景』へ

坂内 容

 ウォークメイトには平成24年11月から参加、<御所見の景観めぐり>から始まった。
今年4月27日の<大庭の景観めぐり>で「熊野権現と市杵島神社」(70景-寺社3)は、このウォークメイトに引き続き展開される「70景」の中の一景である。この地が建長6 (1254) 年鎌倉幕府執権 北条時頼が建立した聖福寺の跡とも言われていると記す。それで憶えていたのが、平成27年7月23日に催行されたウォークメイト<六会・善行の景観>で、「古道・聖ヶ谷」(善行景観-7)中に、時頼がここ大庭の地に聖福寺を創建したとも記してあった事であった。

  建長6年4月18日条
庚申聖福寺鎮守諸神々殿上棟。(中略)是惣関東長久。別為相州両賢息々災延命也。扔以彼兄弟両人之名字被模寺号云々。去十二日有事始云々。相模国大庭御厨之内所被卜其地也。若宮別当僧正大勧進云々。(吾妻鏡)
(関東=鎌倉幕府、相州=相模守北条時頼、両賢息=時頼長男時宗[幼名聖寿丸]・二男宗政[幼名福寿丸]から一字ずつとったもの) 

何気なく古社寺に出逢い、古道めぐりもできるこの企画に「吾妻鏡」の中の記事(事件)や、場所を捜し出すのが楽しみの一つでもある。



市杵島神社 
   
  古道聖ヶ谷