シールづくり


石田 敏雄


 例会ごとの参加シールは会員の皆さまからご好評を得て、FWAの大きな特色になっています。シール作製を私が担当して7年が過ぎました。小さなシールなので、何ほどのことも無いように見えましょうがそれなりの楽しさや苦労があります。数年前にこのコラムに、そんなシールづくりの話を書きましたが、編集部から新しい会員の方も多くなっているので「もう一度」との要請があり筆をとりました。

 シール作製にはまず、テーマに適した花や風景を写真に撮ります。最初の頃はひたすら、目にした花や風景を撮って、いつの間にかパソコン内には四季折々の花や風景が満ちてきました。

シールづくりは次の手順でしています。
  ①例会名や季節に適した写真を選ぶ。②前回と次回予定の写真との色のバランスを考え、しかも小さい面積(縦8mmX横20mm)に適した部分をトリミングする。 ③色の彩度、明暗の調整。
  ① の写真については、常に花や風景を撮りだめしています。特に開花期間の短い花は将来用に撮っておきます。②の作業は細かく根気のいる作業です。構図を決めるのに画像を1mm上下、左右に移動することで感じが異なります。③では色の調整で更に印象が変わってくるので手抜きできないし、台紙の色にも配慮しています。

これら苦しくもあり楽しい作業を終えてこれで決まりとなった時は、何とも言えない境地に至ります。
サマーシリーズ、ゆっくりウォークのシールはシールが大きい分、写真の出来不出来がわかるので氣をつかいます。会員の皆様のパスポートにシールが1枚でも多く貼られ、ウォークを頑張ったあかしとなり色あざやかに彩られる事を想像し、これからも作業を続けていきたいと思います。