随筆

ウォーキングの思い出


長山 元美
 七十代の坂を越え八十代の坂を上り始めました。五十代からの歩きも長くなりました。上司に勧められ、箱根十日会に友人たちと参加しました。しかし始めた頃はアンカーに追われ休むこともできず楽しみにしていた甘酒茶屋での甘酒も飲めず、山坂を転ばぬように歩きました。

 箱根関所から三島市に下った時の三島大社のしだれ桜の奇麗だった事、今でも思い出します。歩き切れた事にも感激しました。友人とウォークの会に自由参加して鶴見川を歩いた時も、いつもの様にアンカーに追われ、休むことも出来ず歩きました

 第一回 汽笛一声新橋から桜木町駅33キロ 上司に勧められ、どれだけ大変な事かとも思わず参加しました。その時はショートコースも無く友人は体調を崩して川崎で帰宅しました。今思えば、私達が最後の様でした。いつも後ろに何人かの男性がおりました。無事、真っ赤な夕陽が沈みかけた裸電球と長テーブルの旧桜木町駅にたどり着きました。

 在職中は職場の仲間とサークル活動で鎌倉、京急沿線の花を追いかけ楽しい歩きをしました。友人とイベントの歩きはベイブリッジ・つばさ橋・高速道路・開通の記念ウォーキングをアンカーに追われる事も無く楽しい歩きでした。

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 退職後はウォーキング協会に入会して神奈川県内を楽しく歩き始めました。県外に大会があること知りました。初めての大会は東松山・日本3DMでした。参加者の多いのに驚きました。海外の大会にも参加するようになりました。オランダ4D・エストニア・大連他、トルコの大会ではFWAの皆様と楽しい歩きでした。国内の大会では各地で沢山のお友達が出来ました。今でも大会でお会いする事があります。

 ウォーキングを始めた事で前向きに体調管理(食事)をして、生活にリズムが出来る様になったと思います。七十代最後の挑戦 60ステーションを達成できました。これからの八十代の坂をどの様に上っていくか課題です。自分に合ったウォーキングを長く楽しむことが出来れば幸せかと思います。