惜別

  高杉政利さんを偲んで


西澤 久裕
ありし日の高杉政利さん
 高杉政利さんが1月16日早暁、天国に旅立たれました。心からお悔やみを申し上げます。
 高杉さんとは会社は異なりましたが40年以上の親交がありました。高杉さんは若い時に胃がんが見つかり、胃を全摘されましたが、常に前向きで生きられ少しずつ復活されました。私も仕事やゴルフなどでよくご一緒しましたが、いつもステディな人でありました。

 高杉さんは2003年(平成15年)定年退職後にFWAに入会されました。すぐにスタッフ(当時は幹事)になっていただき、第3事業部・指導者会のリーダーとしてご活躍されました。大変几帳面で超正統派を絵に描いたような人でした。歩く姿勢が良く、大股でスタスタと歩き、上り坂には特に強い ウォーカーでした。

 彼の驚くべき生命力の強さについて、忘れられない事故の思い出があります。
 
 6〜7年前のことですが、小田原2DMでスタッフ参加の帰り、仲間と一緒にいた電車内の私に電話があり、いま車の下敷きになっていると言われびっくりして言葉を失いました。その時の様子を書きますと・・当日は終了少し前から雨が降り出し、高杉さんは東戸塚駅で降りて傘を差し、マンション自宅前の横断歩道を渡っているときに、寿司店の職人が運転するミニバンが右折してきて、暗くて視界が悪く避け損ねたのです。しかしミニバンの片側の車輪が縁石に乗り上げたため空間ができ、殆どかすり傷もなく奇跡的に助かったのでした。

 その後、癌が再発し、入退院を繰り返されました。いつまでもスタッフとして活躍をしていただきたかったのですが、願いむなしく好漢高杉さんは長逝されました。

 ここに皆様とともに故人のご冥福をお祈り申し上げます。 合掌