特別例会(バスウォーク)

八ヶ岳高原ウォークと松本・諏訪散策

横山 清子
 前日の雨が嘘のように晴れ上がり、藤沢駅前より江の電バス2台に分乗、参加者76名の笑顔を乗せて出発。圏央道を走り窓外の樹々の緑、田園の稲の緑の美しさに目を奪われる。高尾トンネルを抜け八王子JCTより中央自動車道を経て談合坂で休憩、笹子トンネルをひた走り長坂ICを降り北杜市三分一湧水館に着く。1号車2号車と記念写真を撮る。

 地元「八ヶ岳歩こう会」の会長さん他10名の方々とご対面、FWAの為に高原ウォークの案内をして下さるとの事。面会のご挨拶が終り広場でストレッチをして愈々ウォーキングスタート。湧水分水場で「下流の三つの村が水の利用権を巡り長年争いを続けていた為、三つの村に平等に水を分配する為の工夫であった」とのお話、その場で湧水を含んだ方々がその美味しさに感嘆の声を上げていた。

 小荒間集落を歩き一丁「108m」ごとに一体の石仏があり、その長閑な風景が脳裏に焼きついた。炎天下では汗ばむが日陰に入ると高原特有の涼風が癒してくれる。耳塚は敵の頭の代わりに耳をそいで持ち帰る習わしだが塚はなく見過ごしてしまいそうな一本の柱のみが建てられていた。

 昼食の為湧水館に戻り、バス車内、野外とそれぞれにお弁当を食べ再び列を組んで小荒間水田、棒道へと進む。ホタルブクロ、ナツツバキ、ハナショウブ、ヤマボ
八ヶ岳南麓で見たヒヤトリスの花
ウシと沢山の花が色鮮やかに咲き誇っていた。棒道は武田信玄が北信濃攻略の為の軍用道路だったと伝えられている。湧水館に戻り暫し休憩、約7kmの散策を終り八ヶ岳歩こう会の皆様にお礼を申し上げバス車内から手を振って名残を惜しんだ。小淵沢IC〜松本ICへ、ホテルルートインに3時半到着。それぞれ鍵を手に各部屋に消えた。シャワーを浴び汗を流し爽やかな気分になる。のんびりと明日の準備をする。まだ明るい内に町に出かけ旅の楽しさを満喫する。

 2日目、朝早く目ざめ天気予報を確認、身支度をして食堂に行くと満席状態、暫らく待って空席を見つけ朝食を頂いた。部屋の確認をし早めにフロントに降りバスに乗り込む。定刻8時出発、松本城の駐車場でバスを降りなわて通り「蛙」が有名。中町商店街は火災から守るため「なまこ壁の土蔵」が造られ古き松本の雰囲気が漂っている、近くの四柱神社で茅の輪くぐりをして参詣した。この近辺、広い範囲で〆縄が張られお祭りの最中、松本城近くの神社境内で御輿を担ぐ若者たちの雄姿を見た。
松本城大手門にて

 旧開智学校は百四十年前、明治初期の建物だが、八角堂が聳え立ち、舶来のギヤマンが散りばめられて、とてもお洒落な姿に目をみはった。松本城の見学となり急な階段に怯え、降りる時の怖さを考え途中でUターン。天守六階からの展望を眺める事ができず悔まれた。

 高速道を岡谷で降り、食祭館大広間で昼食をとり、お土産も豊富な品揃えで5%引きが功を奏し沢山の買物客で制限時間をオーバー。バスで下社春宮に移動、記念写真後参詣、万治の石仏は春宮と同じ石工が彫ったと云われている。石仏を3周するお詣りの作法通り歩く。次の目的地秋宮に向かってひたすら歩く。秋宮で参詣して千人風呂迄歩く人数は半減した、半分はバス移動、一時間かけて千人風呂にゴール。達成感あり。玉砂利を敷きつめた立ち湯の温泉も珍らしい。3時半千人風呂を後にして帰りの車内はあちこちでお舟をこぐ姿が見られた。会からお土産まで頂き、帰路も談合坂SAで休憩をとり藤沢駅に7時着。ドライバーさんの安全運転とスタッフの皆さんのお心遣いに感謝!!