紀行
弥勒寺 裕 |
||||||
3月28日18時に東京港フェリー乗り場から「オーシャン東九フェリー」の「びざん」に乗船し、29日13時過ぎに徳島港に到着、生まれて初めて四国の土地に足を踏み入れ、「四国お遍路」の長い旅が始まりました。 そもそもお遍路を行うきっかけになったのは、 60歳の時に富士山登山を行い、70歳で何をするかを考えていたのですが、62歳で退職し毎日が日曜日となり体重も増え何か身体に良い事をと思っていた時、ウォーキング協会の会報を見て入会したことに始まります。当初は歩くのもやっとでしたが、例会に参加することで徐々に長い距離も歩けるようになりました。 一緒に歩く仲間から遍路の話を聞き自分もいつしか歩いて見たいと思うようになりました。3年前位から漠然と構想を練り、何時頃の季節に歩き始めるのが良いか、宿はどの様にとるのか、持ち物は何が必要かなどなど・・・会員の方で過去に四国を廻られた方達に資料を借りたり、話をうかがい情報を戴き、結果3月末から5月で行く事を決めました。今年は3月末から全国的に暑い日が始まり、動くのが嫌な時もありました。ゴールデンウィークには宿が遍路道コースでは確保出来ず(観光客が多くて)閉口しました。 30日お昼前に徳島から1番札所「霊山寺」に到着。お遍路用品の白衣・菅笠・金剛杖・蝋燭など購入し、歩き遍路(1200km)の開始です。 お寺参り作法は「本堂」「大師堂」で蝋燭とお線香をお供えし、お賽銭、納札を納め読経を行い、納経所にて「納経帳」と「白衣」に記帳・ご朱印をして頂き、御影(お寺のご本尊の御影)を持ち帰る。この日は2番札所「極楽寺」の宿坊に泊まりました。宿に着いたら3日先は何処まで歩けるかを計算し宿の予約をします。雨だと歩けず連泊とする事になります。 11番「藤井寺」から12番「焼山寺」への距離は13㎞で高低差650mの急な登り下りで山中を5時間の行程「へんろころがし」と言われ最初の難所でした。(つづく) |