随筆

   ウォーキングを再開して

弓削 玄雄

私は戌年生まれのせいか、子供の頃から一人であちこちほっつき歩いていた。しかし、ウォーキングとして歩き始めたのは、平成14年6月、FWAに入会してから。最も歩いた年は、仕事を引退した翌年(平成19年、73歳)で、FWA、KWA、JWAの例会に年間210日参加して歩いた。この年は6回海外へ行き、計58日日本に居なかったので、307日中の210日例会に参加した。

 私は65歳頃から、2年周期でやってくる初老期のウツのような状
弓削さん
態に悩まされるようになっていた。この周期に入ると、通常の一般的な生活はどうにか出来るものの、無気力でうつうつとした辛い日々を過ごすことになる。平成24年末頃(78歳)から平成28年末頃(82歳)まで、ひどいウツ状態になり、この時はこの状態が4年間も続いた。この間は、外出はままならず、引きこもり状態となり、家で寝っ転がって本ばかり読んでいた。

 仕事を引退してから、健康スポーツ医の資格を取得したので、平成20年から請われてFWAのチームドクターをボランティアで務めていた。しかし、上記のような訳で平成14~26年の会員であったFWAを退会せざるをえなかった。ただ、この時までにIVVの距離記録証は2万㎞を超え、地球半周以上は歩いていた。

 平成29年(83歳)になってからウツ状態が少しずつ良くなり、平成29年末には体調が完全に戻り、元気がもりもりと出てきて、また歩きたくなっていた。

 しかし、4年間もブランクがあったのと年齢を考えて、まず、平成30年3月4日から、以前に散歩のように歩いていた自宅(藤沢市辻堂海岸)近辺のアップダウンのないコース(引地川コース5.3km①と県立辻堂海浜公園コース4.7km②)から歩き始めた。3月中に①を10回、②を7回歩き、ウォーキングになれたので、4月になってからは江ノ島山頂往復コース10km③も歩くようになった。

 5月26日までに上記①②③のコースを計45回歩き、いよいよウォーキングの復活である。『湘南ウォーカー』平成23年12月号に書いた私の手作りの、大船駅東口→六国見山→今泉住宅地→天園ハイキングコース→鎌倉宮→鶴岡八幡宮→鎌倉駅10kmの少しハードなコースを5月27日に歩き、ウォーキングの素晴らしさを再認識した。

 その後、「日本の秘境」を追って国内の各地へ旅し、一人でも歩いている。また、昨年11月からはFWAのウォークメイトにも参加するようになった。

 これからも自宅近辺コースは、夜明けとともに日課のように歩き、1ヶ月1回は日本の秘境へ旅して歩き、そしてFWAのウォークメイトに毎月参加したいと思っていますので、よろしくお願いいたします。